ホンダは、取締役会にて常務執行役員の八郷隆弘を本年4月に専務執行役員とすることを決定し、さらに、本年6月に代表取締役社長 社長執行役員とし、現代表取締役社長 社長執行役員の伊藤孝紳を取締役相談役とする人事を内定した。内定人事は、本年6月開催予定の定時株主総会終了後の取締役会にて正式に決定する。
社長に就任予定の八郷隆弘は、1982年にホンダに入社、その後、車体設計を中心に四輪車の研究・開発に従事。1992年意発売した初代USオデッセイの開発責任者代行を経て、2001年に発売した2代目CR-Vでは開発責任者を務めた。2004年4月から2006年3月まで、ホンダR&Dアメリカズ・インコーポレーテッドに上級副社長として常駐し、現地での開発を推進した。2006年に本田技術研究所の執行役員に、2007年4月に常務執行役員に就任、2008年3月に退任し、4月に本田技研工業の購買本部で四輪購買二部長を務め、6月に本田技研工業の執行役員に就任した。2011年4月に鈴鹿製作所長に就任、2012年4月にホンダモーターヨーロッパ・リミテッドの取締役副社長に就任、2012年9月にホンダR&Dヨーロッパ(ユー・ケー)リミテッド取締役社長に就任した。2013年4月に中国生産統括責任者として、本田技研工業(中国)投資有限公司の副総経理に就任、11月に本田技研科技(中国)有限公司の副総経理に就任、2014年4月に本田技研工業の常務執行役員に就任し、現在に至っている。伊藤孝紳は、1978年にホンダに入社、車体設計を中心に四輪車の研究・開発に従事。1990年に発売したNSXでは、量産車世界初のオールアルミ・モノコックボディの開発を担当。2000年6月に本田技研工業取締役に就任。その後本田技研研究所所長、鈴鹿製作所長を歴任、2009年6月に本田技研工業社長に就任した。約6年の任期の間には、メキシコ、ブラジル、タイ、インドネシア、インド、中国の四輪車工場、ベトナム、インド、中国の二輪車工場の設立などを決定し、グロバルでの生産体制を構築した。また、軽自動車Nシリーズの開発、アースドリームステクノロジーに代表されるパワートレインの開発や各地地域の開発体制の整備などを通じて、ホンダの事業基盤を強化した。2015年度には、伊藤孝紳が主導してきたCO2排出ゼロを目指して開発している燃料電離者の発売、走る喜び、操る楽しさを追求したS660、Civic Type R、NSXの投入、モータースポーツの最高峰であるF1に参戦、航空機HONDA Jetやジェットエンジンの事業化が実現する。ホンダの歴代社長と任期本田宗一郎 1948年9月〜1973年10月河島喜好 1973年10月〜1983年10月久米是志 1983年10月〜1990年6月川本信彦 1990年6月〜1998年6月吉野浩行 1998年6月〜2003年6月福井威夫 2003年6月〜2009年6月伊藤孝紳 2009年6月〜2015年6月(予定)