ルイス・ハミルトンは今シーズン、クルマのハンドリングを自分好みにするため様々なエリアで進歩したと語った。 昨年、ルイス・ハミルトンはマクラーレンからメルセデスに移籍したが、当時ニコ・ロズベルグとミハエル・シューマッハのドライビングスタイルに合わせて設計されたマシンで実力を発揮できていないことを認めていた。
だが、ルイス・ハミルトンは、今年は自身に合ったカタチを見い出すに冬の間にチームとしっかり取り組んできたと述べた。「長期に渡るプロセスだ。昨年は、変更をリクエストしても時間がかかっていたのは確かだ。一番重要なダウンフォースを獲得するために頑張っている彼らの集中を妨げなくはなかったしね。時間がかかってしまっただけだ」 「ミハエル(シューマッハ)と僕はドライビングスタイルが違う。求めることも違うし、シートの位置やセットアップも違った。どちらかというと、ニコとミハエルは似たような感じなので、バランスに関してはひとつの方向に行けばよかったと思う」「では、僕はちょっと違っているんだと思う。しかも、ハイブリッドにしなければならなかった。ニコが真ん中まで来て、僕も真ん中に寄る。だから、今はクルマに同じことを求めている」 昨年のルイス・ハミルトンが苦戦していたひとつがブレーキングだった。しかし、ルイス・ハミルトンは、ブレーキングで進歩を遂げたと確信しており、さらにマシン全体のバランスも良くなっていると自信を見せている。「今年は特にブレーキングをしっかりしている。昨年のシミュレーター作業では、ブレーキをどれだけハードに踏んでいるかをデータで分析したり、ピボットポジションやマスターシリンダー、別のブレーキマテリアルを調べたりと、ブレーキのセッティングにかなり集中した」「例えば、僕がソフトウェアのアイデアを出すと、彼らが開発して、ソフトウェアのピースを作る。それを僕が使ってみて、ブレーキのマイグレーションに役立てるといった感じだった」「セットアップに関しては、チームのみんなをかなりプッシュしたね。僕はオーバーステアなマシンが好みだけど、今はオーバーステアすぎる。去年は全体的に苦戦してたし、彼らがマシンに搭載している技術的な部分をあまり理解できていなかった」「ニコは何年も使っていたのでわかっていたし、毎回、会議をしても彼が何について話しているのかも理解できなかった。彼はそれをアドバンテージとして使っていたので、僕は勉強あるのみだった。自分のアドバンテージにするためには使い方を知らなければならない」「感触を理解するのに丸一年かかった。去年はいろんなことがあったし、クルマが僕にしっくりきていなかっただけだと思う」