世界中で注目を集める次世代教育プログラム「STEM Racing」が本格始動。F1の最前線で活躍する小松礼雄氏を迎え、未来を担う若き才能が日本から世界へ羽ばたくための新たな挑戦が始まる。世界最大規模のSTEM教育競技プログラム「STEM Racing(ステム レーシング)」(以下、STEM Racing)が、ついに日本で本格始動する。日本での運営を担うのは、2025年7月に設立された一般社団法人STEM Academy(ステム アカデミー)だ。
教育、モータースポーツ、国際的なキャリア形成を融合させ、次世代を担う日本の学生たちに、教室を飛び出して挑戦する場を提供する。STEM RACING : 次世代教育 x モータースポーツ x 国際キャリア形成STEM Racingは、6~19歳の学生を対象に、Formula 1の支援のもと、自ら設計・製作したミニチュアF1カーを圧縮空気カートリッジで加速させ、20mの直線トラックで競う国際的な競技だ。速さを競うだけでなく、エンジニアリング、デザイン、マーケティング、チームワーク、問題解決力など、多岐にわたるスキルを実践的に学ぶことができる。世界中の学生たちがSTEMの知識と創造力を武器に挑むこの競技には、これまでに60カ国以上、約29,000校、180万人以上(うち約33%が女性)が参加している。モータースポーツにとどまらず、自動車・航空・宇宙・製造・テクノロジー業界など、多様なキャリア形成につながる学びの場として高く評価されている。産学官連携で未来を切り拓くSTEM Racingは単なる競技にとどまらず、企業や大学、地域コミュニティなど多様な教育機関との連携を重視し、次世代人材育成のエコシステムを構築する。産学官が一体となることで、参加する若者たちは学びの幅と挑戦の可能性を大きく広げ、日本から世界へ挑戦する力を育むことができる。STEM Racing Japanは、生徒のみならず、民間企業、教育機関、地域コミュニティとのパートナーシップを積極的に展開していく。日本の未来を形づくるこの挑戦に、ぜひ多くの人々と共に歩んでいきたいと考えている。小松礼雄氏がSTEM Racing Japan アンバサダーに就任MoneyGram Haas F1 Team チームプリンシパル(代表)小松礼雄氏が、STEM Racing Japanの公式アンバサダーに就任した。エンジニアとして現場からキャリアをスタートし、世界最高峰の舞台でチームのトップに立ったその歩みは、「STEMの力で世界へ挑む」ことを体現している。教育への強い関心と本プロジェクトの理念に共鳴し、アンバサダー就任が実現した。その豊かな経験と想いは、日本の若者たちに大きな希望を与え、挑戦への力強い後押しとなることが期待されている。STEM Racing Japan アンバサダー 小松礼雄氏からのメッセージ「このたび、日本でのSTEM Racingアンバサダーに就任することができ、大変光栄に思います。STEM分野の科目を学生たちに届け、皆さんの心を動かすような形で関わることができるSTEM Racingのようなプロジェクトに携われるのは、私にとって本当に情熱を持って取り組めることです。自分が日本で育っていた頃に、このような取り組みに参加できる機会があったらどれほど良かっただろうと思います」「ヨーロッパに渡り、エンジニアとしてF1で働くという夢を追いかけた者として、こうして自分の経験を共有しながら次の世代のSTEMへの挑戦を応援できる機会をいただけることに感謝しています。9月のシンガポールで開催されるSTEM Racing World Finalsには、すでに日本から3チームが出場することを知り、とても嬉しく思っています。皆さんを応援するのが楽しみですし、日本におけるSTEM Racingのさらなる発展にも力を尽くしていきたいと思っています。」世界の頂点を目指して!日本から3チームが世界大会に挑戦2025年9月27日(土)から10月2日(木)、シンガポール・セントーサで開催される「Aramco STEM Racing World Finals 2025」に、日本から3チームが出場する。CHANGE HOLDINGS Hayabusa Racing(有志チーム)東京発の学生チームだ。一人ひとりが主体性を持って設計・製作・データ分析・マーケティングなどの活動に取り組みながら、世界一を目指す。過去の敗北を糧に、「日本の学生でも世界のトップに立てる」ことを証明する。「Ignite The Future」のビジョンのもと、STEM普及や人材育成にも取り組んでいる。Team PHOENIX(福井工業大学附属福井高等学校)2016年からSTEM Racingに参加する、日本で唯一の長期継続チームだ。2017、2018、2019、2023年には日本代表として世界大会に出場し、マシン設計や加工の技術力で高く評価された。2025年の世界大会で5度目の参加となる今年も、経験を活かし、技術力とチームワーク・リーダーシップを大切に挑戦する。Fusion Force(ASIJとタイのコラボレーションチーム)今年初めてSTEM Racingに挑戦するASIJ(American School in Japan)とタイの生徒によるコラボチームだ。多様な大会で実績を持つメンバーが集い、「距離はチームワークの障壁にならない」ことを証明しようとしている。これからのASIJのエンジニアリングクラブを担う中心メンバーが、世界大会の舞台に挑む。Aramco STEM Racing World Finals 20252025年9月27日(土)から10月2日(木)まで、「Aramco STEM Racing World Finals 2025」がシンガポールのセントーサで開催される。本大会は、世界中の若きSTEM人材が技術力と創造性を競う、STEM Racingの国際大会の最高峰だ。これまで「F1 in Schools」として親しまれてきたプログラムが「STEM Racing」としてブランドを刷新してから初の世界大会であり、記念すべき第20回大会となる。また本大会は、シンガポールGPの開催に合わせ、同地で行われる国際的なモータースポーツの熱気の中で実施される。各国の全国大会で上位入賞した代表チームが、世界の頂点を目指して技術・発想・情熱をぶつけ合う。2025年は、日本からは継続的に活動してきたチームが自主参加という形で世界大会に出場する。他国では全国大会の上位チームが各国代表として世界大会に出場しており、日本でも2026年からは全国大会を通じて代表チームを選出していく予定だ。国内大会については、来年6月初旬の開催に向け準備を進めている。次なる世界を目指す新たな挑戦者たち2025年、新たに加わったチームが挑戦をスタートした。彼らの挑戦は、来年以降の世界大会への道を切り開くだけでなく、日本から次世代のエンジニアやイノベーターを育む大きな一歩となる。我々は彼らの成長を支えながら、STEM Racingの輪を全国へと広げ、未来を担う世代の育成を目指していく。今後もSTEM Racingに挑戦するチームは、さらに増えていく...
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