ハースF1チームは、小松礼雄を新しいチーム代表に起用。オーナーのジーン・ハースがその理由を語った。ハースF1チームは、チーム設立から10年間チーム代表を務めてきたギュンター・シュタイナーを解任し、後任としてエンジニアリング・ディレクターを務めてきた小松礼雄が新たにチーム代表に昇格することを発表した。
新チーム代表の小松礼雄のもと、ハースF1チームのミッドフィールド集団の定位置に戻りたいと考えている。47歳の小松礼雄はチームを知り尽くしており、デビュー年にチーフレースエンジニアとして入社し、最終的にはエンジニアリングディレクターの役職にまで昇進した。彼はF1で20年以上の経験があり、それがジーン・ハースに彼が適切な後任であると説得する上で重要な役割を果たした。「我々は、内部で誰が最も経験を積んでいるかに注目した」とジーン・ハースは語った。「礼雄は初日からチームにいて、チームの裏も表も知り尽くしている。私が一番心配しているのは、バーレーンに行くとき、準備万端のマシンで行かなければならないことだ。たぶん、より経営的でエンジニアリング的なアプローチをすることで、それが有益かどうか分かるだろう」「ギュンターは人間的なアプローチで人と接し、人との関わり方がとてもうまかった。礼雄は非常に技術的で、統計に基づいて物事を見る。異なるアプローチだ。我々はそれほどうまくいっていなかったので、本当に何か違うことが必要なんだ。8年目に最下位になってしまった。これ以上言えることはな」小松礼雄がハースF1のチーム代表に昇進ハースには、マッティア・ビノット(2022年末にフェラーリを離脱)、オトマー・サフナウアー(昨夏にアルピーヌを離脱)、ヨスト・カピート(2022年末にウィリアムズを離脱)といった経験豊富な元チーム代表を起用する選択肢もあったが、彼は社内に留まることを選んだ。「私はもう40年以上もハース・オートメーションの経営に携わっている」とハースはコメント。「外部から人を入れると、学ぶのに半年から1年かかる。たとえ完璧にフィットしなくても、少なくとも何を得られるかは分かっている」「ハース・オートメーションでは、それがうまくいっているので、多くの構成要素をF1チームに実際に適用している。すべてをかき乱し、混乱を引き起こすようなよそ者を連れてくるよりも日々のオペレーションを理解し、人々を理解している知り合いがいることを本当に好む」ハースはレースには参加するが、自分自身は影に隠れてシュタイナーに週末のレース運営を任せることを好んできた。しかし今後は、ヨーロッパを拠点とするチーフ・オペレーティング・オフィサー(小松とともにハースとハース・オートメーション副社長のボブ・マレーの直属となる)を採用し、経営陣を強化するというアメリカン・チームの計画に加え、ハース自身も「より深く」関与していくという。