ハースF1チームは、F1オーストラリアGPのリザルトに異議を申し立てた。彼らの主張は、最後のリスタートのポジションは、2回目のスターティンググリッドに戻すのではなく、2回目のリスタート後のSC2ラインを通過した順番にするべきだというものだ。メルボルンのレースは、ケビン・マグヌッセンのクラッシュに対する赤旗により、残り2周でスタンディング形式でリスタートが切られ、完全に混乱した状態で終了した。
リスタートでは複数のインシデントが発生し、すでにポイント圏内にいたマグヌッセンのチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグが4位に浮上する混乱ぶりだった。レースはすぐに赤旗中断となり、リスタートを切るには残り周回数が足りず、セーフティカーの後ろでローリングリスタートを行い、そのままフィニッシュとなった。最後のリスタートでは、FIAは前回のスタンディング形式でのリスタートのスターティンググリッドをベースにインシデントで続行不可能になったマシンを省いた順番を設定した。だが、昨年のF1イギリスGPでは、SC2ラインを全車が通過した場合は、そのラインでの順位を使用するという前例があった。メルボルンの場合、SC2ラインはターン1の手前にある。そのため、ハースはSC2ラインを順位として使用すべきであったと主張した。昨年のシルバーストーンでは、マシンがSC2を通過する前に赤旗が出されたため、スターティンググリッドの順番が使用された。しかし、今回は12台すべてがSC2ラインを通過していた。そのため、本来あるべき順位に修正される可能性がある。そして、レースラップが残っていなかったため、最後のリスタートの順番がレース分類を決定する。SC2ラインを通過した順番は次の通り。1.マックス・フェルスタッペン2.ルイス・ハミルトン3.フェルナンド・アロンソ4.ピエール・ガスリー5.カルロス・サインツ6.セルジオ・ペレス7.ランス・ストロール8.ニコ・ヒュルケンベルグ9.ランド・ノリス10.エステバン・オコン11.角田裕毅12.オスカー・ピアストリ13.周冠宇14.バルテリ・ボッタス15.ニック・デ・フリース16.ローガン・サージェントここから続行不可能だったマシンを省くと1.マックス・フェルスタッペン2.ルイス・ハミルトン3.フェルナンド・アロンソ4.カルロス・サインツ5.セルジオ・ペレス6.ランス・ストロール7.ニコ・ヒュルケンベルグ8.ランド・ノリス9.角田裕毅10.オスカー・ピアストリ11.周冠宇12.バルテリ・ボッタスがリスタートのポジションとなり、カルロス・サインツに5秒ぺナルティを適用すると1.マックス・フェルスタッペン2.ルイス・ハミルトン3.フェルナンド・アロンソ4.セルジオ・ペレス(↑1)5.ランス・ストロール(↓1)6.ニコ・ヒュルケンベルグ(↑1)7.ランド・ノリス(↓1)8.角田裕毅(↑2)9.オスカー・ピアストリ(↓1)10.周冠宇(↓1)11.バルテリ・ボッタス12.カルロス・サインツが最終リザルトとなる。
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