ハースF1のチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、2021年以降のドライバーとしてニキータ・マゼピンと複数年契約を結んだ契約を擁護。レッドブルがF1デビューさせようとしている角田裕毅のFIA-F2での成績を引き合いに出した。ハースF1チームは、12月1日(月)にニキータ・マゼピンとの契約を正式発表。翌日にはミック・シューマッハとの契約も発表し、2021年のF1世界選手権では2人のルーキーを起用することが確定した。
だが、ニキータ・マゼピンのバックにはロシアの大富豪であるドミトリー・マゼピンがついているため、実力ではなく、資金力でシートを得たに過ぎないとの批判が止むことはない。そのような意見について、ギュンター・シュタイナーは「マゼピンはF2で3位であり、角田裕毅は5位だ」と挑発。「レッドブルは角田裕毅をF1で起用したいと思っている。私は彼らが何か間違ったことをしているとは思わない。そして、私はニキータに関しても何も間違ったことはしていない」ニキータ・マゼピンは、裕福な父親のおかげで“ペイドライバー”として評判が消えることはない。父親の会社であるロシアの大手肥料会社ウラルカリは、昨年レーシング・ポイントを購入しようとして失敗したしかし、ギュンター・シュタイナーは、ドミトリー・マゼピンがハースF1チームを購入することを否定している。「チームは売りに出されていないので、買えるものは何もない」とギュンター・シュタイナーは主張する。批評家は、ドミトリー・マゼピンは息子のキャリアを経済的に後援することで有名であると指摘している。これには、ニキータ・マゼピンのアブダビでの若手ドライバーテストのシートを“購入”することも含まれている。「私はマゼピン氏としばらく連絡を取り合ってきた。彼はF1でよく知られている」とギュンター・シュタイナーは語った。「昨年はニキータについて状況はどう進んでいるか話し合った。交渉には少し時間がかかったが、プレッシャーはなかった。ドライバーを変更することを決定したとき、我々は彼のことを思い出したし、今は彼は我々と一緒にいる」「外部から見れば、状況は実際よりも複雑に見えると思う」ギュンター・シュタイナーは、ウラルカリがハースF1チームのスポンサーになる可能性があることを否定していない。「ハースはF1で名を馳せているが、もちろん商業パートナーを探している」とギュンター・シュタイナーは認める。「ドミトリー・マゼピンには会社があるので、すべてがうまくいき、彼が我々を後援してくれるというならば、駄目な理由はないだろう」