ハースF1チームのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、レースペース不足を解決する答えを見つけ出すことに苦しんでいると語る。F1バーレーンGPとF1中国GPの予選で2台揃ってQ3進出を果たしたハースF1チームだが、決勝ではどちらもノーポイントで終えており、レースペース不足に苦戦を強いられている。
上海でのレースペース不足についてギュンター・シュタイナーは「バーレーンと同じだ。非常に似ている。それはご覧の通りだ。熱が入っている新品タイヤでは問題ないが、その後は・・・」とコメント。「修正を試みたができなかった。バーレーン後に問題は理解したものの、上海までに修正することはできなかったし、取り組んでいかなければならない。作業を続け、大きな問題に対する解決策を見いだす必要がある」 ギュンター・シュタイナーは、レースペース不足には短期的な解決策があるとは考えておらず、来週のF1アゼルバイジャンGPでも同じようなことが起こることを覚悟していると語る。「バーレーン、上海、バクーは完全に異なるサーキットだったこともあり、冬季テストでは起こらなかった問題だ。バクーはさらに悪化するかもしれない。失望を覚悟している。バクーまでに何かしらのものを見つけられることを願っている。このようなレーストラックではタイヤにエネルギーを入れることができていない」 ギュンター・シュタイナーは、ハースのF1マシンが抱えている問題はタイヤの熱入れであり、特定の特性を持つサーキットでトラブルが起こりやすいと語る。「ロングストレートと低エネルギーのコーナーを持つ高速サーキットだ。我々はそのようなトラックでタイヤに熱を入れることができていない」「冬季テストでは、バルセロナが寒かったとはいえ、タイヤにかなり負荷をかけることができ、エネルギーも引き出し、温度を保つこともできていた。オーストラリアは気温が高く、問題はなかった。しかし、とにかくバーレーンと中国は機能しなかった」 シャシーのダイナミクスに関わる問題ではないかと指摘されたギュンター・シュタイナーは「コンビネーションだ」とコメント。「シャシーのダイナミクスではなく、すべての組み合わせだと思っている。シャシーのダイナミクスだけのせいにはできない。空力などすべてだ。様々なことが関連している。そうでなければ簡単な話だ」 「風洞でタイヤに熱を入れる方法をなんとかして見い出していきたい。空力、ブレーキの冷却、加熱についてもそうだし、シャシーのダイナミクスもそうだ。だが、現時点で我々は解決策を持っていない」 「解決策を見つけることができたが、どのようにして見いだしたのかを伝えよう。ただ、現時点ではそれを見い出す必要がある。ひとつだけのことではない」