ハースF1チームのオーナーであるジーン・ハースは、F1に費やす資金は、NASCARの4台体制の予算に相当すると述べた。フェラーリとダラーラと組んだハースは、現ロータスのドライバーであるロマン・グロージャンをリードドライバーに迎えて2016年にF1に新規参入を果たす。ハースのアプローチは、HRTやケータハム、マルシャといった最近の新規参入チームとは非常に異なっており、ハースは、事実上フェラーリの“Bチーム”と呼べるほど、規約の制限ぎりぎりまで他社からの供給を受ける。
ハースは、2016年の予算はおよそ1億ドルだと Autosprint にコメント。それは昨年のチャンピオンであるメルセデスが記録した損失よりもさらに少ない。「(F1の)2台だけについての話だが、いくつかの点で、数字はNASCARへの関与とかなり類似している」とジーン・ハースはコメント。「フルのキャパシティで200人くらいであり、それはウィリアムズやフォース・インディアのようなチームのほぼ半分だ。我々のマシン製造活動は非常に制限されるだろう」とジーン・ハースは認める。「少なくとも他のチームと比較すればだがね」ハースの初F1マシンは、シャシーの製造にはダラーラが関与しており、多くのコンポーネントはフェラーリから供給される。「そのような理由により、我々はかなり削減した運営ができる」ハースのチーム活動の大半は、マルシャが使っていたバンブリーの施設で行われつつ、ハースのエンジニアの小さなグループは、アメリカのカナポリスとイタリアのダラーラで仕事をするという。「初年度は、1億〜1億1000万ドルの予算を予定している。F1の2台は、NASCARでの4台に類似している」「クルマのコストだけについて話せば、NASCARはおよそ2000万ドルなのに対し、F1は3500万ドルだ」