ジョージ・ラッセル(メルセデス)は、F1アメリカGPの決勝で6位フィニッシュに終わり、「ターン1で全てが決まった」と悔しさをにじませた。予選ではわずか0.02秒差でフロントローを逃し、決勝ではスタート直後に順位を落とす展開となった。前戦シンガポールGPで優勝を飾ったラッセルは、今週末のスプリントで2位に入り好調なスタートを切ったが、決勝ではフェルスタッペンに30秒以上の差をつけられ、チームとしても苦しいレースに。
メルセデスはコンストラクターズランキング2位争いでフェラーリとの差が7ポイントに縮まり、背後にはレッドブルも迫る状況となった。「今のF1ではターン1の勝負なんだ」とラッセルは語った。「予選がすごく重要で、今はタイヤデグラデーションも少ないからオーバーテイクが本当に難しい」「スタート自体は悪くなかったけど、マックスがランドをカバーして……ランドは外側に行くと思っていた。だけど彼は動かず、僕はブロックされてしまって、オスカーとルイスに抜かれた。もしターン1を4番手で抜けていたら4位で終わっていたし、3番手で出ていたら3位だったと思う。今はそういうレースだ」ラッセルはまた、予選での“わずか20ミリ秒”の差が結果を大きく左右したと振り返った。「土曜にあと20ミリ秒速ければフロントローに並べていた。そのまま2番手を守れていれば、今日は2位か3位で終われたと思う。だけど、僕ら全員が前のドライバーのペース次第なんだ。みんな、ランドがソフトタイヤのシャルルをすぐ抜くと思っていたけど、彼がかなり苦戦していた。タイヤの劣化がない状況では難しいね」アントネッリ、サインツとの接触で13位に終わるチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは、ウィリアムズのカルロス・サインツJr.との接触でスピンを喫し、13位でレースを終えた。サインツには次戦メキシコGPでの5グリッド降格ペナルティが科された。「残念だ。彼はあのままではコーナーに入れなかったと思う」とアントネッリは振り返った。「僕は少しでもスペースを与えようとイン側を外したけど、結果的に弾き飛ばされてしまった。悔しいけど、前を向くしかない」メルセデス、コンストラクターズ2位争いが激化この結果、メルセデスはコンストラクターズ選手権でフェラーリにわずか7ポイント差まで迫られ、さらに好調のレッドブルが3ポイント差で追う展開となった。シーズン終盤に向け、2位争いは三つ巴の様相を呈している。
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