2026年F1カレンダーの第4戦バーレーンGPと第5戦サウジアラビアGPが、中東情勢の緊迫化により中止となる可能性が浮上している。フォーミュラワン・マネジメント(FOM)とFIAは現在も状況を注視しており、正式な判断はまだ発表されていない。報道によれば、両レースの開催可否については遅くとも3月20日までに決定される見通しだという。もし中止となった場合、代替レースは開催されず、2026年シーズンは全22戦で実施される可能性が高いとみられている。
中東情勢の緊迫化で開催に影響問題の発端となったのは、先週末にアメリカとイスラエルがイランに対して実施した爆撃作戦だ。これに対しイランは報復攻撃を行い、周辺地域の米軍基地を標的としたミサイル攻撃を実施した。その攻撃の対象のひとつがバーレーンだったことから、来月開催予定のバーレーンGPとサウジアラビアGPの安全性に疑問が生じている。2026年F1カレンダーでは、バーレーンGPは4月10日から12日、サウジアラビアGPは4月17日から19日に開催される予定となっている。しかし両国はいずれもミサイル攻撃の影響を受けた湾岸地域に位置しており、開催は深刻な不確実性に直面している。チーム物流と日程が判断のカギさらに、物流面の問題も決断を難しくしている。オーストラリアGP週末の時点ですでにF1チームは移動トラブルに直面しており、今週末の中国GP後には機材輸送がすぐにバーレーンへ向かう予定になっている。この輸送計画が実行可能かどうかが、両グランプリの開催判断に大きく影響するとみられている。英メディアによると、もし第4戦と第5戦が中止された場合でも代替レースは設定されない見込みだという。ポルトガルのポルティマオやイタリアのイモラが候補として名前は挙がっているものの、準備期間が極めて短く、実現は難しいとされている。WECと同様の判断になる可能性今回の情勢を受け、FIAはすでに別カテゴリーで対応を取っている。世界耐久選手権(WEC)の2026年開幕戦として予定されていたカタール1812kmは、当初3月26日から28日に開催予定だったが、すでに延期が決定している。F1でも同様の判断が下される可能性があり、関係者の間では中止の方向に近づいているとの見方も出ている。モータースポーツ専門メディアの記者マット・コッチはSNSで「両レースは中止され、今季は22戦になると完全に予想している」と述べた。2027年にはポルトガルが復帰予定なお、ポルトガルGPの開催地ポルティマオは代替開催の候補として取り沙汰されたが、実際の代替開催は難しい状況だ。同サーキットはすでに2027年と2028年の2年間、オランダGPに代わってカレンダーに復帰することが決まっているが、現時点では2026年の緊急代替開催を準備する時間は残されていないとみられている。正式な決定は、FIAとF1による安全評価と物流状況の確認を踏まえ、今後2週間以内に発表される見通しだ。
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