ジャン・トッドは、FIA会長職を4年間の1期限りで退くとの憶測を否定した。長年にわたってFIA会長を務めていたマックス・モズレーの後任としてFIA会長に選出されたジャン・トッドは、これま論争もなく、その手腕は称賛を受けている。しかし今年始め、ジャン・トッドは、2013年に無給のFIA会長職から退く予定であると報じられていた。
「それは事実に反する」とジャン・トッドは Auto Motor und Sport にコメント。「とは言え、現段階では2期目ついては考えていない。目標を達成するため、できる限り時間を効率的に使うことが最優先だ」ジャン・トッドは、2013年にF1に新しいエンジン規約を導入し、できるだけ早くKERSを復活させることを目指している。「チーム側が2010年シーズンのKERS使用に満場一致で反対票を投じたことには満足していない」「2011年に向けてこの状況が再検討されることを個人的に約束する」またジャン・トッドは、KERSの新しい戦略を小型かつ効率的なエンジンが導入される2013年まで待つことは受け入れられないとしている。世界的に自動車業界が、よりクリーンな技術を推進していることに触れながら、トッドはこう述べた。ジャン・トッドは「何もしないで2年半を過ごす余裕はない」と語り、より環境に優しい技術を推進する世界的な自動車業界に言及した。「FIAの会長として、この方向性で圧力をかける必要がある。それが我々が信頼できる唯一の方法だ」