F1レースディレクターを務めてきたチャーリー・ホワイティングが亡くなった。66歳だった。FIA(国際自動車連盟)の声明によると、チャーリー・ホワイティングは、オーストラリアGPの週末がスタートする前日に肺塞栓症によって亡くなったという。チャーリー・ホワイティングは3月13日(水))にはアルバートパークのバドックに姿を見せていた。
FIA会長のジャン・トッドは「チャーリーの死去を知り、非常に深い悲しみを覚えている。チャーリー・ホワイティングは素晴らしいレースディレクターだったし、この素晴らしいスポーツの倫理と精神を具現化するF1の中心的な無類の人物だった」とのコメントを発表。「F1はチャーリーという誠実な友人でありカリスマ的な大使を失った。私、FIA、そしてモータースポーツ界全体の想いは、彼の家族、友人、そしてすべてのF11ファンに向けられている」チャーリー・ホワイティングは1977年にヘスケスレーシングでF1での仕事を開始し、ブラバムでメカニックとして手腕を発揮。1981年と1983年にネルソン・ピケのドライバーズチャンピオンシップ獲得において重要な役割を果たし、1988年に当時のオーナーであるバーニー・エクレストンが売却するまでチームに残っていた。その後、バーニー・エクレストンからの誘いでFIAのテクニカルデリゲートのポジションにつき、1997年からFIAのディレクターおよびセーフティデリゲートを務めていた。彼の役割は、グランプリ週末にトラックとマシンの安全性、技術的および手続き上の問題を監督すること、そして、レース自体をスタートさせることを含んでいた。チャーリー・ホワイティングは、F1の安全基準の向上を推進することに尽力し、昨年初めにヘイロー導入の原動力となった。昨年の講演で、チャーリー・ホワイティングは、ヘイローだけでなく、F1の安全性を高めるための多くの技術的進歩が昨年のベルギーGPでクラッシュしたシャルル・ルクレールを救うことに貢献したと述べた。「ヘイローが導入され、それが役割を果たしたことには同意するが、サバイバルセル、側面衝突構造、正面衝突構造、サバイバルセル自体の強度、高いコックピット側、ヘッドレストなど安全性を改善するために行われてきた目に見えないものを忘れてはならない」とチャーリー・ホワイティングはコメント。「これらのことはすべて長年にわたって少しずつ行われてきたことであり、それらも結果の一部を演じている」
全文を読む