FIAは、F1チームがタイヤ圧をピレリの推奨値よりも低く設定して走らないようにセッション前の確認手順を変更した。 今シーズン、ピレリは走行中にタイヤ圧が安全圏から外れることがないようにかなり高めの最低圧を設定している。だが、複数のチームがマシンをいったんコースに出した後にプレッシャーを下げる方法を見いだした可能性が浮上。
プレッシャーを下げれば競争力のアドバンテージを得られるが、潜在的にタイヤを過度の緊張状態に置くことになる。 これまでFIAはタイヤがマシンに装着された際に空気圧を測っていたが、F1オーストリアGP以降は装着前に確認されるようになる。この新しい手順は、タイヤチェック時にはタイヤを温めておきながらも、空気圧を削減するためにトラック上で冷やす方法を見いだしたとされるチームのトリックを排除するためのものだ。FIAは声明で「ピレリが各イベント前に走り初めの最小タイヤ圧を定めているように、FIAは、フリー走行、予選、レースの間、ホイールがマシンに装着される前に必ず測定することを通達するものとし、本件は即時有効とする」とコメント。「この測定は新しいタイヤ、もしくは事前のセッションで使用されたユーズドタイヤに対してのみ行い、すべて指定のピレリエンジニアの目前で実施し、確認されなければならない」「タイヤから空気が抜かれる可能性はなく、逆に加えられる可能性がある。加えて、タイヤセットがいずれのセッションにおいても1度以上使用されている場合、タイヤ圧を走行開始時の最小値にリセットする必要はない」 「グリッド上ではホイールがマシンに装着する前に設定値を確認する。これらの測定は検査官、FIA代表者、または指定のピレリエンジニアの目前で実施され、確認されなければならない。いったん設定された後はタイヤから空気が抜かれる可能性はないものの、空気を加える可能性はある」関連:メルセデス、違法なF1タイヤ空気圧の制御トリックが明らかに?
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