FIAは、F1の可変リアウイングに関する使用ルールを発表した。2011年からF1に導入されることになった可変リアウイング。すでに今週のテストで各チームが可変リアウイングをテストしており、ドライバーでストレートでリアウイングを開き、ブレーキングゾーンで閉じている様子が確認されている。
可変リアウイングは5cmの可動が許されているが、バレンシアのストレートで300km/hオーバーの平均速度が記録されており、水曜日にはロバート・クビサが313km/hを記録した。そのため後続ドライバーがリアウイングを何度も使用することでオーバーテイクが頻繁に起こることで興味を惹かなくなるとの懸念の声があがっていた。 そこでFIAは、後続マシンが先行マシンの1秒以内を走行している場合に、ストレートエンドの600mの区間でのみ可変リアウイングを使用していいとの使用ルールを発表した。ガーティアン紙の特派員にとると、可変リアウイングの使用区間は白線で区切られ、1秒のギャップはストレート前のコーナーで計測することになるという。フェラーリのテクニカルディレクターを務めるアルド・コスタは「詳細や各種シナリオに関して、もっと情報が明確化される必要がある」と述べ、今のところウェットコンディションでは可変リアウングを使用しないと述べた。また「レースで様子を見ることになるだろう」と序盤戦の結果次第では規約が調整される可能性を示唆した。もうひとつの懸念は、後続ドライバーが指定された600mの区間でボタンを押すために他の場所で純粋なオーバーテイクを試みなるかもしれないということ。しかし、ミハエル・シューマッハはこのコンセプトを支持している。「F1では、マシンが先行マシンを追っているときに問題があることがわかっている。エアログリップとメカニカルグリップの比率が劇的に変化しないのであれば、他のことをする必要がある。これは役に立つだろう」ミハエル・シューマッハは、ボタンを押してもオーバーテイクは簡単にならないと考えている。「誰かを追い越すボタンはない。単に差を縮めてバトルを始めるためにスリップストリームに入るだけだろう。あるいはこれでは十分ではないかもしれない」フェラーリのアルド・コスタも「我々の計算では(600mは)ギリギリだ」と同意した。ザウバー C30 可変リアウイング (動画)


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