2025年F1オーストリアGPで好成績を収めたフェラーリだが、ルイス・ハミルトンへの無線指示を巡り、元F1王者ジャック・ヴィルヌーヴは「ちょっと奇妙だった」と疑問を呈した。スクーデリア・フェラーリはレッドブル・リンクでシャルル・ルクレールが3位、ハミルトンが4位でフィニッシュ。チームとしては今季有数の好結果となったが、ピット戦略を巡って再び無線のやり取りに注目が集まった。
ハミルトンは50周目終了時にピットインを指示されたが、そのタイミングに納得がいっていなかった様子だ。ピットを求めるレースエンジニア、リカルド・アダミに対し「ピットインしたくない」と無線で返答していた。当時ハミルトンは、すでに2回目のストップを終えていたルクレールの前を走行しており、自身のスティントを延長したいと希望していた。このやり取りについて、ヴィルヌーヴは自身のInstagramストーリーで次のようにコメントした。「フェラーリは上位を争っていて、2台揃って良い結果だった。でもまたしてもエンジニアとドライバーの間でコミュニケーションが噛み合っていないように見えた。モントリオールではルクレールがワンストップを主張して無視されたし、今回はハミルトンだ。ちょっと奇妙だ」マクラーレンのチーム内バトルを称賛「素晴らしいショーだった」序盤戦で注目を集めたのは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリによるマクラーレン同士の激しいトップ争いだった。ヴィルヌーヴはこれについても賞賛を惜しまなかった。「マクラーレンの2人によるバトルは素晴らしいショーだった。彼らを自由に戦わせたマクラーレンにも拍手だ。最後の最後まで限界ぎりぎりの戦いで、見ていて本当に興奮した」「ピアストリは少しやりすぎた場面もあり、落ち着かせる必要があったが、それでも素晴らしいレースだった」アントネッリの接触には「F2で走っていれば分かるはず」一方、レース序盤に話題となったのが、メルセデスのキミ・アントネッリがターン3でマックス・フェルスタッペンに追突し、両者がリタイアとなったアクシデントだ。「ルーキーのアントネッリがフェルスタッペンをリタイアさせるミスを犯したのは、レッドブルにとって良い日ではなかった。1周目のヘアピンで起きたことだが、彼はF2でもここを走っていて、あそこがどれだけ減速するか知っていたはずだ」「とはいえ、経験豊富なドライバーですらあのミスをすることはある。今回のことから彼も学ぶはずだ」ローソンとボルトレトに称賛「アロンソとのバトルは最高だった」また、今大会でキャリア最高位となる6位に入ったリアム・ローソン、そしてF1初ポイントを獲得したガブリエル・ボルトレトにも賛辞を送った。「ボルトレトもよくやっていたが、ローソンは本当に素晴らしかった。最後にアロンソとやりあったバトルは最高で、あの7位を守り抜いたのは見事だった。全体的に、楽しくて見応えのあるレースだった」
全文を読む