スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表であるフレデリック・バスールは、F1のコストキャップ導入により、レッドブルとの差を埋めるのがより困難な課題になっていると考えている。F1は2021年以降、予算上限の下で運営されており、今年は各チーム1億3500万ドル(約193億円)に設定されている。
レッドブル・レーシングは、2023年シーズンの序盤戦を支配し、これまでに開催された12グランプリで全勝している。ミルトン・キーンズを本拠地とするレッドブル・レーシングは、コンストラクターズ選手権とドライバーズ選手権の両方で圧倒的なリードを誇っており、ほとんど挑戦を受けていないしかし、フェラーリのようなチームはもはや開発に最大限のリソースを投入することはできず、これは年初に存在した差を埋めるのがはるかに困難になったことを意味する。「レッドブルもアップグレードを繰り返し、アップグレードを続けている」とバスールは語った。「そして、誰もが改善していると思うが、レギュレーションやコスト格差の現実は、過去に比べればはるかに改善されていない」「ギャップがある場合、そして本当のギャップがある場合、追いつくのはかなり難しいということだ」「ここ4~5週間の週末では、予選でフェラーリが1回、マクラーレンが1回、メルセデスが1回リードしている」「でも、我々は常にレッドブルの後ろにいるし、少なくともレースでは彼らにはまだ大きな差がある」フェラーリは現在コンストラクターズ選手権で4位につけており、開幕から12戦は苦しい戦いを強いられている。2022年に表彰台のトップステップに返り咲き、今年はタイトル争いに加わることを期待していたフェラーリだが、今のところ表彰台は数える程度しか達成できていない。バスールは、フェラーリはフィールドのトップに返り咲くことを目指しており、ライバルではなく自分たちに集中していると主張する。「追いつくためには、レッドブルのことを考えて『何をしなければならないか?』とうまく言う必要はない」「自分自身に取り組まなければならない。エアロやサスペンションなど、できることは何でも改善しようとしている」「より良い仕事をするために必死でプッシュしているが、バウンシングなどを考慮すると、アップグレードが大きな前進につながっているわけではない」
全文を読む