フェラーリF1の新チーム代表であるフレデリック・バスールは、将来的にはF1コストキャップは、それが小さな違反であっても“大規模”な違反であると主張し、FIA(国際自動車連盟)に今後のより厳しい制裁を求めた。レッドブル・レーシングは、2021年に義務付けられた1億4,500万ドルの予算上限を180万ドル超過した罪で有罪判決を受けた。
FIAは、レッドブルの違反は“軽微”と認定したが、この違反により、チームには700万ドルの罰金と、空力開発時間の10%削減に代表される競技的制裁が科された。当時、レッドブルF1のチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは制裁を「過酷」と呼んだが、FIAが課した罰は十分ではないと感じたチームもいた。1月9日からフェラーリF1のチーム代表としての仕事を開始したフレデリック・バスールは、コストキャップは「我々がF1に導入した最高のレギュレーション」であると考えているが、将来的にはより厳しい制裁が必要であり、監査プロセス自体もスピードアップされるべきだと主張する。「今日、我々が取り組まなければならないことは、第一に、それがあまりにも長すぎたということだ」とフレデリック・バスールは語った。「我々はそれより前に赤信号を発する方法、またはもっと早く行動を起こす方法を見つける必要がある。おそらく、決定についてはもう少し厳しくする必要があるだろう」「OK、今回は最初だったかもしれないが、これからはマイナーとメジャーのことは忘れなければならない。なぜなら、私にとっては、200万または300万はマイナーではなく、開発にとってはメガだからだ」「行動に関しては、もっと厳しく、もっと迅速にならなければならないと思う」昨年末、FIAのモハンメド・ビン・スライエム会長は、将来、F1チームが監査結果のアカウントを提出してから10か月待たされることのないようより迅速なプロセスの導入を示唆した。フレデリック・バスールは、より厳格な監視を求めながらも、FIAの金融規制責任者であるフェデリコ・ローディによって監督されたFIAの取り締まりと監査作業を称賛した。「コストキャップの管理とフェデリコ・ローディは大きな仕事をしたと思う」とフレデリック・バスールは語った。「我々はそれを忘れてはならない」