フェラーリは、レッドブルがホンダのF1エンジンを継続使用するためのエンジン開発の凍結を心配するよりも、2026年から導入される新しいF1エンジン規則の計画を整理することの方が大きな優先事項だと語る。レッドブルは、2022年からエンジン開発を凍結してホンダのF1プロジェクトを引き継ぐことを強く求めており、それを実現するためには他メーカーが計画を支援する必要がある。
すでにメルセデスはその動きへの支持を表明しているが、現在のF1パワーユニットのパフォーマンスが不足しているフェラーリは、そのアイデアを拒否するとされている。将来のF1エンジンルールの問題は10月26日(月)にF1コミッションのビデオ会議で議論される予定だが、フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、エンジン開発の凍結が重要な問題だとは考えておらず、代わり、次世代のF1パワーユニットがどうなるのか、そして、その変更が2026年よりも前に実現できるかどうかにより焦点を当てたいと語る。「エンジンの凍結の問題が重要な会議のポイントのひとつであることは事実であるが、我々がそれについて長々と議論することになるとは思わない」とマッティア・ビノットはコメント。「だが、凍結について話し合う前に、もっと重要なのは2026年について話し始めることだと思う」「将来の新しいパワーユニットの新しい技術フォーマットはどうなるのか? どこの部分のコストが対処されるのか? そして、どの部分のテクノロジーに対処が必要なのか?」「私はそれが最優先事項と考えてる。したがって、凍結は議論の2番目の優先事項にすぎない」ホンダのF1エンジンを引き継ぐことが2022年の好ましい選択肢であることを明確にしているレッドブルF1のチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、メルセデスのトト・ヴォルフがそのアイデアを支持していることを歓迎しているが、それはスポーツに非常に大きな影響を与えることであり、最終的にはF1上層部に委ねられていると語る。「トトがレッドブルに同意することは滅多にないことだ」とクリスチャン・ホーナーは語った。「彼らは現在F1で最高のエンジンを持っているので、明らかに彼にとってそれは非論理的なことではない」「では、なぜ凍結しないのか? 当然、F1にはもっと大きな全体像があると思っている」「そして、当然ながら、彼らはパワーユニットに関するその点において、スポーツを保護し、守るために必要な措置を講じる必要がある」「トトは我々エンジンを供給すること以外は何でもしてくれると思う。彼の全面的なサポートにとても感謝している」