フェラーリF1は苦境に陥っているが、CEOを務めるルイス・カミッレーリは、2021年のF1世界選手権でも大幅にゲインを生み出すことは困難であると認める。過去3年間をコンストラクターズ選手権2位で終えたてきたフェラーリだが、今季マシンSF1000は明らかな失敗作であり、現時点でコンストラクターズ選手権6位に沈んでいる。
スパ・フランコルシャンをノーポイントで終え、、モンツァではダブルリタイアを喫したフェラーリだったが、ムジェロではシャルル・ルクレールが8位、セバスチャン・ベッテルが10位でフィニッシュし、1000回目のグランプリでダブル入賞を果たした。通常であれば、今シーズンを諦めて来季マシンに焦点を移行するという決断ができる状態だが、F1は新型コロナウイルスによるコスト削減策として、2021年も現在のシャシーを継続使用することを決定しており、大幅な改良はできない。「現実的には厳しいものになるだろう」とルイス・カッミレーリは来年の見通しについて語った。「我々はF1で常にコース上、そして、開発で戦っている。特効薬はない。それには時間がかかる」「来年はレギュレーションがもう少し柔軟になり、少なくとも現在の段階から強化できることを願っている」「メルセデスには脱帽だ。彼らは信じられないほどの仕事をしてきた。新しいレギュレーションがリセットとなるかは2022年になればわかるだろう」ルイス・カミッレーリは、フェラーリは責任のなすり合いには興味はないことを強調し、改善をすることに焦点を合わせる必要がある語った。「今、私たちは苦境に陥っている。我々は自分たちが苦境に陥っていることを知っている」とルイス・カミッレーリは語った。「要因の積み重ねだが、私が言うことはすべて言い訳となる。我々は言い訳はできない」「重要なのは、自分たちが抱えている問題に焦点を合わせ、我々が正当だと考えているポジションを達成するために決意をもって取り組むことだ」