レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェラーリ内のセバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールの良好な関係は長くは続かないと考えており、レッドブル・ホンダはその機会を生かしたいと語る。フェラーリは、序盤戦でセバスチャン・ベッテルを優先することを明言してシーズンをスタートしたが、夏休み後にシャルル・ルクレールが3連勝を挙げたことでチーム内のパワーバランスは変化している。
また、F1イタリアGPでは予選でシャルル・ルクレールがスリップストリームを与えなかったことにセバスチャン・ベッテルが不満を述べ、F1ロシアGPではベッテルがリードを譲ることを拒否したことでチーム内の緊張関係が高まっている。ヘルムート・マルコは、現時点では二人の関係はまだ“非常にリスペクト”されたものであるが、そのバランスは崩れることになるだろうと考えている。「何が起こるのか興味深い。物凄く速く、不満を抱えたキッズが並んで立っている」とヘルムート・マルコは Osterreich にコメント。「現時点でベッテルとルクレールはお互いを非常にリスペクトしているが、最終的にそのバランスは崩れるだろう」「それが起こるのは来年になってからかもしれないが、そうなれば、本当にエキサイティグな状況になるだろうし、我々はその戦いに絡んでいきたい」ヘルムート・マルコは、かつてレッドブルでタイトルを4連覇したセバスチャン・ベッテルが、シンガポールで自分がまだ“真のチャンピオン”であることを示したと考えている。「シンガポールでは、彼はピットストップで幸運が良かっただけではなかった」とヘルムート・マルコは主張する。「彼は素晴らしいラップを走り、プレッシャーの中でいい仕事をした。セバスチャンはチャンスを探り、それを生かし、自分がまだ真のチャンピオンであることを証明した。」フェラーリは、夏休みからパフォーマンスを劇的に改善し、4戦のうち3勝を挙げた。ヘルムート・マルコは、もはやF1ハンガリーGPのルイスハミルトンに1分以上の遅れをとっていたチームではないと語る。「ブダペストのレースを見れば、今のフェラーリは認識できないほど変化している」とヘルムート・マルコはコメント。「突然、彼らはコース上に非常に速いクルマをもたらした」