フェラーリの2017年型F1パワーユニットはメルセデスに並んだとハースのチーム代表のギュンター・シュタイナーは考えている。 今年、フェラーリの最新F1パワーユニットを搭載しているのはハースのみ。F1オーストラリアGPの予選ではロマン・グロージャンが6番手タイムを記録して競争力を発揮した。決勝レースではフェラーリがメルセデスを倒して優勝している。
メルセデスのパワーユニットは、F1がハイブリッド時代に突入した2014年以降、独走状態だったが、ギュンター・シュタイナーは、フェラーリのパワーユニットがメルセデスに追き、もしくは追い抜いた可能性もあると感じている。「このエンジンが優れているのは1つのエリアだけではない。パッケージ全体が昨年から改善している」とギュンター・シュタイナーはコメント。「メルセデス製エンジンよりも上とは言わないまでも、今や同じくらいコンペティティブになった」「オーストラリアで優勝したにも関わらず、フェラーリは開発の手を休めることなく、全員がさらに上を目指している」 「今後、絶え間なく開発競争が続いているく。彼らは良い前進を遂げた。フェラーリのその助けがなければ、我々もこの位置にはいられなかった」 決勝レースでは、ハースはロマン・グロージャンが水漏れ、ケビン・マグヌッセンが1周目のクラッシュに巻き込まれ、2台揃ってリタイアに終わった。ギュンター・シュタイナーは、ハースには中団勢のトップに立てるペースがあると確信しているが、パフォーマンスが良くても全てのサーキットでそれを成績に変えることはできないかもしれないと考えている。 「我々は慎重に楽観視している。まずはパフォーマンスが1回限りのものではないことを証明しなければならない」「中団争いは非常にタイトだ。良い一日を過ごせれば、トップに立てるかもしれない。しかし、悪い日となれば、後ろになってしまうかもしれない」 「実際にそうなることを他の中団チームが示している。我々のパフォーマンスは少し周りを驚かせたことだろう。予選6番手のロマンのラップはマッサ(ウィリアムズ)より0.4秒も速かった。それはなかなかのものだ」 ギュンター・シュタイナーは、シーズン序盤は信頼性よりも速いマシンを持っていることが重要だと考えている。「スピードがあれば、信頼性はこれから作っていける。最初に信頼性がないのはいいことではないが、スピード不足は信頼性不足よりも修正が難しい」
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