フェラーリのチーム代表マウリツィオ・アリバベーネは、F1ハンガリーGPでのセバスチャン・ベッテルの勝利は、チームの力を疑う声を黙らせるのに十分だと考えている。最近のレースではウィリアムズが調子を上げ、メルセデスに次ぐ第2勢力として台頭したように見えており、フェラーリにはイタリアメディアからのプレッシャーがかかっていた。
しかし、F1ハンガリーGPで、フェラーリはプレシーズンにかかげた今季2勝という目標を達成。マウリツィオ・アリバベーネは、フリー走行、予選、レースの3日間でフェラーリがこの結果にたどり着いたかに感銘を受けている。「先週まで、彼らは我々が災厄であるかのような話しをしていた。おそらく、その理由としてもっともなのは、彼らが数字を読めないか、読みたくないかだろう」とマウリツィオ・アリバベーネはコメント。「確かに2勝したが、我々は今週末にそうしたように浮き足立つことなく懸命に働かなければならない。我々は金曜日にかなり苦戦し、あるときにはジェームス・アリソンが私に“私のキャリア最悪の日を挙げなければならないとすれば、今日がそれだ!”と言ったほどだ」「しかし、我々は全てをまとめ、決意を胸に働いた。そして、このことは団結をさらに強めつつあるチームについて全てを物語っているだろう」「FP3をマシンの調整に費やし、土曜日の夜になって我々は“OK、良くなっている”と考えた。このような結果が得られるとはまったく思っていなかったが、少なくとも良い形になっているとは考えていた」2010年のF1ドイツGP以来の1-2フィニッシュが見えていたフェラーリだったが、2番手を走っていたキミ・ライコネンのマシンにMGU-Kのトラブルが発生した。「心から落胆している。なぜなら、率直に言ってキミは本当に良かったからだ」とマウリツィオ・アリバベーネはコメント。「彼らの2人ともが、特にスタートで良かった。これはF1であり、こういったことは起こるものだ。他チームのオウンゴールで勝つこともあるが、それもゲームの一部だ。我々はこれを受け入れなければならない」「もう一度言うが、キミが今日成し遂げたことに祝辞を送りたい。しかし、残念なことにトラブルが起こり、ダブルは達成できなかった。将来、また起これば良いチャンスになるだろうし、これも新たな挑戦だ」