フェラーリのチーフデザイナーを努めるニコラス・トンバジスは、現在利用しているトヨタの風洞から修理されたマラネロの風洞への転換が2014年マシンの開発作業に影響を及ぼす可能性があることを認めた。昨年、風洞の相関関係に問題が発生したため、フェラーリはマラネロの風洞をアップグレードのために閉鎖することを決定した。
現在、フェラーリは2014年マシンの空力作業をケルンにあるトヨタの風洞で行っているが、マラネロのアップグレードが完了した後は、イタリアに拠点を戻すことになる。風洞の変更が2014年マシンの作業に影響するかと質問されたニコラス・トンバジスは「いかなる風洞の変更にも関連するリスクはあるので、その質問は正しいと言える」とコメント。「理想はすでに完了していて、完全に信頼できるアップグレードされた風洞のあるホームで作業をしていることだろう」「理想的なソリューションではないが、我々の作業が遅れ、後半まで問題が延期するのであれば、そのプロセスを継続していくという決定をした」「なので、我々はできるだけ早くそれを決断することが最善だと考えた」「すぐに良くなっていったし、2013/2014年のプレッシャーがあるという事実に関わらず、そうすることに決めた」ニコラス・トンバジスは、近年フェラーリが、風洞の分野でライバルに遅れをとったことを考えると、風洞のアップグレードは不可欠だったと付け加えた。「もちろん、やるべき仕事をたくさん抱えているが、遅れをとることはできないことだと感じている」「したがって、我々はさらにプレッシャーを感じているし、それを維持しなければならない。大幅なアップグレードを行っている間は、外部の風洞を使わなければならない」「我々の風洞技術は、ライバルの高い標準を下回っているので重要だし、この仕事をそのレベルまで持っていきたいと思っている」