フェラーリは、F1ヨーロッパGP決勝レースで、フェリペ・マッサが優勝、キミ・ライコネンはエンジンブローによりリタイアに終わった。ポールポジションからスタートしたフェリペ・マッサは、終始レースをリードし、完璧な勝利をあげた。2回目のピットストップ時にエイドリアン・スーティルとピットレーンで交錯し、審議にかけられていたが、ペナルティは免れた。一方、キミ・ライコネンは、スタートで順位を落とし、苦しいレース展開に。そして6位を走行していた49周目、ライコネンのマシンのエンジンは白煙をあげコース上にストップした。
フェラーリは、前戦ハンガリーGPでもマッサに同じようなトラブルが発生しており、ライコネンはそのエンジンと同じものを搭載しているため、おそらく同様のトラブルが発生したものと思われる。今回の結果により、マッサはライコネンを抜き、ドライバーズランキングで2位に浮上。首位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)とは6ポイントの差となった。フェリペ・マッサ (1位)「今回のレースに勝ったことは素晴らしいよ。特にブタペストの失望の後だからね。チームは今回のグランプリの準備のために驚くべき仕事をしてくれたし、その利益はまさに初日から見ることができた。昨日、僕はポールを獲って、今日は優勝し、おまけにレースのファステストラップも出せた。特に僕の100回目のグランプリをフェラーリエンジンで達成できて、これ以上は求められないね。僕は良いスタートを切って、序盤のラップから最大限にプッシュした。レースの2つ目のパートでは、マシンは格別だった。でも、最終スティントでソフトタイヤの時も、簡単にラップタイムを出すことができた。今回は、僕のキャリアで重要な習慣だし、このように働き続けなければならない。キミに起こったことは残念だ。僕たちは信頼性に非常に慎重にならなければならない。過去にそうしてきたように、チームがこの問題に対処する対策をわかっていると確信している。」キミ・ライコネン (リタイア)「このような日はあまり言うことがないね。望んでいた週末ではないことは明らかだけど、ネガティブな結果に関わらず、僕がタイトルを獲る勝算がないとは思わない。まだ6レースあるし、60ポイントある。現在、物事はより難しくなったことは理解しているけど、僕たちは状況が本当に早く変わることをわかっている。今日、僕はスタートで順位を落とし、最初のスティントの間、トラフィックに苦しんだ。その後、僕の前がクリアになたとき、プッシュすることができたし、良いラップタイムを出すことができた。2回目のピットストップで、僕はミスを犯してしまい、完了する前に離れてしまった。幸いにもピエトロ(メカニック)は重傷ではなかった。彼がすぐに良くなることを心から願っている。いずれにしても、エンジンが壊れてしまったので、何も変わらなかった。現在、僕たちは次のラウンドの準備に集中しなければならないし、予選のパフォーマンスを改善させなければならない。」