レッドブルF1の育成ドライバーである岩佐歩夢は、序盤4番手を好走もピットインのロスが響き 、フィーチャーレースを12位でフィニッシュした。FIA F2選手権第7戦イギリスは3日(日)、フィーチャーレースを迎えた。岩佐歩夢は予選の順位通り3列目5番手からのスタート。前日の不安定な状態から天候は回復し、シルバーストンは好天とった。午前10時5分、気温16℃、路面温度32℃のドライコンディションでフォーメーションラップがスタートした。
好スタートで前車をパスした岩佐歩夢は、第1コーナーまでに2台を抜き4番手となった。2周目、後続にアクシデントが発生し、セーフティカーが導入される。4周に渡る先導走行後、6周目からレースは再開された。前後と1秒程度の差で4番手を走行する岩佐歩夢は、11周目にタイヤ交換のためピットイン。この際、左リアタイヤの交換作業に時間を費やし大きくタイムロスを喫した岩佐歩夢は16番手までポジションを落とし、同じ戦略でピットインを行ったなかでも9番手となってしまう。14周目に前車をパスして15番手となった岩佐歩夢ですが、その後はなかなか前を抜けずに接近した状態での走行が続く。中団はマシンが連なり、DRSの効果が使えないためにオーバーテイクが難しく、岩佐歩夢は15番手のままレースは終盤を迎える。24周目からタイヤ交換を終盤に設定したマシンがピットインし、岩佐歩夢は11番手に浮上。しかし、ペースに勝るタイヤ交換をしたばかりのマシンに先行を許し、28周目には13番手にポジションを落とす。岩佐は最終ラップに1台をオーバーテイクし12番手に上がり、レースはチェッカーフラッグを迎えた。 FIA F2選手権は全14戦中7戦を終え、スプリントレースで9ポイントを加算した岩佐歩夢は、38ポイントでランキング13位となっています。「レース前、グリッドに着く走行中にブレーキにトラブルが発生し、グリッド上で修復してのレーススタートでした」と岩佐歩夢はコメント。「スタートは、完ぺきと言っていいほどうまくいき、ポジションを2つ上げて4番手になり、その後のペースもまずまずという状況でした。ソフトタイヤでのスタートでしたが、ソフトではややマシンはピーキーで、リアタイヤが厳しくなることは予想していて、実際その通りでしたが、前との差を見ればそれほど悪いペースではなかったと思います」「ピットインでのミスは大きなロスになってしまいました。とても残念で悔しいことですが、自分もチームもコンスタントにパフォーマンスを発揮することを目指している状況なので、今後同じミスを繰り返さないようにすることが大事だと思います」「ハードタイヤでのパフォーマンスはよかったです。マシンは完ぺきと言える状態でしたが、前をなかなか向けずにポジションをばん回することができませんでした。ペースはこちらがよかったですが、前もDRSが使える状況だったためオーバーテイクのチャンスはあまりありませんでした」「今回はピットでのロスがなければ、悪くても5位、うまくいけば3、4位を狙えたと思いますが、結果については言っても仕方ありません。しかし、自分としてはこの週末、ミスなくやるべきことをやれたという気持ちはありますし、マシンのペースも十分上位を戦えるもので、ポジティブであることに変わりはありません」「7月はこの後もレースが続きますので、まずは自分のやるべきことをしっかりやることに集中し、それができれば結果はついてくると思っています」
全文を読む