F1チーム代表は、2019年の空力レギュレーション変更がパフォーマンス的に“大幅な後退”になると考えているが、その損失をすぐに取り戻せることを期待している。2019年のF1世界選手権では、先行マシンの乱気流を減らすことでオーバーテイクが増えることを目指して、簡素化したフロントウイングを含めた細かい空力変更を導入する。
だが、新しい空力レギュレーションは大幅にF1マシンのダウンフォースを減らすことになり、今シーズンF1で見られたコーナリングスピードとコースレコード更新を連発したようなラップタイムがなくなる可能性がある。ザウバーのチーム代表フレデリック・バスールは「2019年がどうなるかについて、現時点で明確に把握するのは難しい。だが、エンジン面で改善されるのは確かだろう。タイヤとエアロダイナミスに関してはやや疑問がある」とコメント。「空力レギュレーションに関して言えば、大きな後退だ。誰もが失われるパフォーマンスを取り戻すことに集中していると思う。いつ取り戻せるのか、上回ることができるかどうかはわからない。でも、難しくなるだろう」今年夏のハンガリーテストで2019年仕様のフロントウイングをテストした2チームのうちのひとつであるフォース・インディアのチーム代表オトマー・サフナウアーも“大幅な後退”だと語る。「我々はテストを行ったが、大幅な後退だった。果敢な目標を立てたが、そこに到達できるかどうかわからない。どうなるかについて将来を予想しようとしているが、我々にとっては極めて大きな後退だった」とオトマー・サフナウアーは語る。一方、トロ・ロッソのチーム代表フランツ・トストは、損失分はかなりすぐに取り戻せると期待しているが、実際にオーバーテイクが増加するかどうかについては懐疑的だ。「風洞関係者と議論したが、現状ではオーバーテイクがかなり簡単になるとは思っていないようだ。したがって、このレギュレーション変更にとって、オーバーテイクがとても簡単になるかどうかは確信していない」とフランツ・トストはコメント。「来シーズンの初めにはチームは今と同じダウンフォースレベルに達していると思う」
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