2017年 第12戦 F1ベルギーGP終了時点での各F1ドライバーのパワーユニット使用状況を振り返る。ルイス・ハミルトンがキャリア200戦目をポール・トゥ・ウィンで飾ったF1ベルギーGP。メルセデスは、オイル消費量の制限が厳格化される前のスパに最新アップデートを施した4基目のICE(内燃エンジン)を投入。エンジン面でライバルにアドバンテージを築いた。
また、メルセデスはICEに加えて両ドライバーにターボチャージャーとMGU-Hについても4基目を投入している。マクラーレン・ホンダは、ストフェル・バンドーンに“スペック3.6”パワーユニットを導入するために6つのコンポーネント全てを交換。バンドーンは、この時点でICE(5基目)、ターボチャージャー(8基目)、MGU-H(8基目)、MGU-K(5基目)、エネルギー貯蔵(5基目)、コントロールエレクトロニクス(6基目)となり、40グリッド降格ペナルティが確定。だが、金曜日に信頼性の問題が発覚したことで、ICE(6基目)、ターボチャージャー(9基目)、MGU-H(9基目)、MGU-K(6基目)を投入し、さらに20グリッド降格が科せられた。土曜フリー走行でエンジントラブルに見舞われたトロ・ロッソのダニール・クビアトは、ICE(5基目)、ターボチャージャー(5基目)、MGU-H(5基目)を交換して、20グリッド降格ペナルティを受けた。ICEが4基目に達してのはハースのロマン・グロージャンとケビン・マグヌッセン、ジョリオン・パーマー(ルノー)、パスカル・ウェーレイン(ザウバー)。マーカス・エリクソン(ザウバー)は、ターボチャージャーとMGU-Hを4基目に交換している。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは4基目のICEを投入し、決勝にむけて3基目のエネルギー貯蔵とコントロールエレクトロニクスの封を切ったが、レースではエンジントラブルが発生してリタイア。次戦でのグリッド降格ペナルティの可能性を残した。F1レギュレーションでは、各ドライバーあたり4基のエンジンを使用することができる。そして、パワーユニットを構成する6つのコンポーネントのどれかひとつが5基目に達した時点で10グリッド降格ペナルティが課せられ、2つ目以降のコンポーネントは5グリッド降格となる。チームドライバーICETCMGU-HMGU-KESCEメルセデスルイス・ハミルトン444322バルテリ・ボッタス444322レッドブルダニエル・リカルド445322マックス・フェルスタッペン434333フェラーリセバスチャン・ベッテル343333キミ・ライコネン343333フォース・インディアセルジオ・ペレス333222エステバン・オコン333232ウィリアムズフェリペ・マッサ222222ランス・ストロール222212マクラーレン・ホンダフェルナンド・アロンソ688654ストフェル・バンドーン699666トロ・ロッソダニール・クビアト555233カルロス・サインツ334323ハースロマン・グロージャン443333ケビン・マグヌッセン443332ルノーニコ・ヒュルケンベルグ334333ジョリオン・パーマー444233ザウバーマーカス・エリクソン344333パスカル・ウェーレイン444333ICE … 内燃機関(エンジン)TC … ターボチャージャーMGU-H … 運動エネルギー回生システムMGU-K … 熱エネルギー回生システムES … エネルギー貯蔵装置(バッテリー)CE … コントロールエレクトロニクス関連:【F1】 パワーユニット 用語解説 (ICE/MGU-H/MGU-K/TC/ES/CE)
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