エステバン・オコンは、マクラーレンのファクトリーでシート合わせを行ったことを認めた。これにより、F1シンガポールGPでランス・ストロールを軸にした玉突き移籍が発生する可能性が高まった。父親のローレンス・ストロールがチームを買収したことで、ランス・ストロールのシーズン中のフォースインディア移籍は確実だとされており、2戦後のF1シンガポールGPでそれが実現すると噂されている。
ランス・ストロールの加入によってフォースインディアのシートを失うのはエステバン・オコンだとされており、オコンのキャリアを管理するメルセデスはマクラーレンに送り込むために交渉を行っているとされている。先週のF1ベルギーGPでは、夏休み中にエステバン・オコンがマクラーレンのファクトリーを訪れたが、その際に186cmという慎重に対応できなかったと報じられた。「マクラーレンに行ったのは事実だし、シート合わせをしたのも事実だ」とエステバン・オコンは Marca に語った。シートの修正に関しても、ンガポールGPまでの3週間で対応は可能だと Marca は報じている。2019年にルノーに移籍する予定だったエステバン・オコンにとって、ダニエル・リカルドのルノー加入とローレンス・ストロールのフォースインディア買収によって急展開となっている。メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは「ブダペストでは彼の将来ははっきりしていると思っていた」とコメント。「だが、48時間で全てが変わった。不満を言っても意味はない。ルノーがリカルドを獲得したことには頭を悩まされた。彼らはそれを求めなければならなかった」「エステバンにとっては不運だったが、我々は彼のシートを見つけるために支援を続けている。多くの関心が寄せられているし、将来については非常に楽観的だ」エステバン・オコンの加入によって思わぬ割を食うのはカルロス・サインツかもしれない。すでにサインツは2019年にフェルナンド・アロンソの後任としてマクラーレンに加入することが発表されているが、今回の玉突き移籍が実現すれば、エステバン・オコンの方が7戦早くにチームに順応することになる。また、小柄なカルロス・サインツにとって、エステバン・オコンの高身長にも対応できるように開発されるマシンも不利に働くかもしれない。エステバン・オコンの加入によってマクラーレンを追い出させることになるのはストフェル・バンドーンになるだろう。そして、今シーズンだけでなく、来季もF1から姿を消すことになる可能性もある。ザウバーはバンドーンの起用をきっぱりと否定しており、残すはトロロッソ・ホンダのシートになるかもしれない。また、ランス・ストロールの後任には、現在ウィリアムズでリザーブ兼テストドライバーを務めるロバート・クビサが座るとみられている。しかし、豊富な資金を持つF2ドライバーのアルテム・マルケロフ、GP3ドライバーのニキータ・マゼピンというロシア人ドライバーが有力候補に挙がられており、クビサにとってF1復帰できたとしても短期間に終わることになるかもしれない。
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