バーニー・エクレストンは、イギリスがEUを離脱してもF1に悪影響を与えることはないと考えている。F1の全11チームのうち8チームがイギリスを拠点としており、ドイツメーカーのメルセデスはブラックリーとブリックスワース、フランスメーカーのルノーもエンストンにチームの拠点を構えている。F1とヨーロッパとの結びつきは深いが、年間21戦のレースのうち、今やEU加盟国でのレースは6戦しかない。
イギリスの国民投票を前にEU離脱キャンペーンを支持してきたバーニー・エクレストンは、今回の結果がF1に与える影響は最小限にとどまるとの考えを示した。「私はずっとこれを支持してきた」とバーニー・エクレストンは語る。「これがベストだと考えている。我々は自分で自分たちを統治するべきだ」 「売りたいものがあり、それが適正な価格の良い商品であれば、中国人であろうとイタリア人であろうとドイツ人であろうと買うはずだ。人々はこれを乗り越え、自分たちの人生を歩き出すだろう」 マクラーレン・グループのCEOを務めるロン・デニスは、投票を前にイギリスがEUに残るべきだと主張する手紙を Times に送っていた 「EUは健康と安全、そして果実の形を定めるための法律だと風刺されるが、この投票の論点はそこではない」とロン・デニスは述べた。「この国民投票は、既知と未知のどちらを選ぶかの選択なのだ。既知は現代ヨーロッパだ。多様であるが、団結した商業的、文化的なパワーハウスだ。未知の方にはモデルがなく、可測性もプロセスもない。それは“選択肢”という言葉に値しない」 「マクラーレンはイギリスを拠点としている。我々の運命によって3,000を超える家族が影響を受けることになり、我々のイギリスサプライヤーとその従業員も同様だ。ヨーロッパに残ることはマクラーレン・ビジネスの繁栄にとって欠かせない」 メルセデスF1チームの親会社であるダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、イギリスの決定に遺憾の意を示した。 「ヨーロッパにとって良くない1日だ。これは私見だが、イギリスにとっても良くないことだよ」とディーター・ツェッチェは述べた。「イギリスは地理的には島国かもしれないが、政治的、そして、経済的にはそうではない。これ以上ヨーロッパが離れ離れになってしまわないことがさらに重要になってくる。ダイムラーに関しては即座に何かの影響があるとは考えていない」