2020年のF1世界選手権 第7戦 F1ベルギーGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。優勝はポールポジションからスタートしたメルセデスのルイス・ハミルトン。オープニングラップでトップを守ってからはレースを支配。終盤にはタイヤが厳しくなってきたが、トップ3は同じようにタイヤに苦しんでいたため、勝利が脅かされることはなかった。55回のポール・トゥ・ウィン。今季5勝目、通算89勝目を挙げ、ミハエル・シューマッハの最多勝利記録まであと“2”に迫った。
1位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「スパは特別なサーキットだし、ここなら何周でも走れる。これまでいつも簡単ではなかったので、ここでポールを獲得して優勝できたのは素晴らしいことだ。長いストレートで大きなトウがあるので最初のラップは悪夢になりかねないけど、1周目でなんとかバルテリ(ボッタス)を後方にとどめておくことができたし、その後は力強いレースだった。もちろん、すべてのレースをホイール・トゥ・ホイールで勝ちたいけど、今日はどちらかと言えば違った感じのレースだった。タイヤと後方マシンとのギャップをマネジメントすることがすべてだった。終盤はシルバーストンのようなタイヤ問題を繰り返す可能性もあったので少しナーバスになったけど、幸いにも何とか持ちこたえた。現場とブラックリーとブリックスワースにいるチームに心から感謝している。何年にもわたり、どれだけ成功を収めたとしても、全員が頭を下げて改善することに集中している。信じられないメンタリティだし、そのうな環境で働くことは大きな刺激になる」2位:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「今日はとても単純なレースだった。オープニングラップとセーフティカー後のリスタートで良い機会が得られることを期待していたけど、ターン5までのトウを使うことができなかった。実際、最初のコーナーの出口でルイスにかなり近づいたけど、過去数年よりも今日はトウの効果はかなり小さなかった。理由はよく分からないけど、ターン5に向けて追い風だったからかもしれない。あれ以外にルイスを捕らえる機会はなかったと思う。彼はポールを獲得して、良いレースをしたので、今日は優勝にふさわしかった。レース終盤はタイヤをかなりマネジメントする必要があった。シルバーストンのレース終盤でパンクに見舞われたときと同じようなバイブレーションが出ていた。タイヤをセーブするためにかなりペースを落とさなければならなかったけど、うまくいったし、今回はポイントを失うことがなかったので嬉しく思う。51回目の表彰台だと聞いたばかりだ。ミカ・ハッキネンの通算記録と同じ数字だ。彼は子供の頃のアイドルだったし、このような形で彼に並べたのはすごいことだ。もちろん、彼は2回のタイトルで最も有名だけどね」 3位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「このコースは大好きだけど、僕のレースはあまりエキサイティングな展開にはならなかった。バトルも多くなく、自分のレースをして最善の結果を持ち帰ろうと取り組んだ。ミディアムタイヤではそこまでグリップがなく、ハードタイヤに交換してからバルテリ(ボッタス)にプレッシャーをかけようとしたけど、彼はペースを上げるように指示されてギャップを築いてしまったので、孤独なレースとなった。僕の前方では大きな動きもなく、残念ながらタイヤの摩耗も大きかったので、あまりプッシュすることができなかった。レース終盤にはフロントからバイブレーションを感じたので、タイヤマネジメントに集中せざるを得ず、リスクを冒さずに完走を目指した。全体的には、いいレースウイークになったし、マシンのバランスもいいので、満足している。3位になるためにここにいるわけではないし、もっと上を目指しているけど、今回も表彰台に立ててよかった」4位:ダニエル・リカルド(ルノー)「なんてレースだ。チームにとって間違いなく素晴らしい結果だ。今日は多くのペースがあったし、4位は素晴らしい結果だ。レースのファステストラップを獲得するのは久しぶりだったし、それもうれしい。エンジニアが現在のファステストを教えてくれて『獲ってやるぜ』と思ったんだ! かなりビッグラップだった。トラックのすべて使って、ファステストを狙った。昨日の予選ラップより良かったかもない! ここは昨年僕たちにとって良いトラックだったし、モンツァはさらに良かった。どうなるか見ていくけど、自信を持ってあの場所に行くことができる」5位:エステバン・オコン(ルノー)「今日の5位は僕たちのものだったし、最終ラップでそれを確保できてとてもうれしい。チームにとって4位と5位は素晴らしい結果だ。僕たちは週末中ずっと速かったし、上位勢と戦っていた。レースはかなりソリッドだった。スタートでアルボンを抜いて、ピットストップでそれを失った。スタッフはピットストップで素晴らしい仕事をしてくれたので、僕たちがどこで失ったのを見ていくつもりだ。そこからは一生懸命に仕事をしなければならなかったし、ギャップを埋めて、最後にパスすることができた。マシンがこのようなトラックでうまく機能しているのはポジティブなことだし、モンツァでも戦う準備はできていると感じている」6位:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「何をしても難しい状況で、フラストレーションの溜まるレースだった。レース前から、ルノー勢はダウンフォースを低くして最高速が速いので、オーバーテイクが難しいと分かっていたが、それを実際のレースで証明する形になってしまった。ソフトタイヤでのスタートはなかなかいいと感じていたし、ピットクルーが素晴らしい作業をしてくれて、オコンの前に出ることもできた。ミディアムタイヤでここまでデグラデーションが大きいとは思っていなかったけど、もしかしたらタイヤ選択が正しくなかったのかもしれない。できる限りのプッシュをしてオーバーテイクを試みたが、タイヤが終わってしまった。モンツァのことを考える前に、まずはこれを振り返ってみる。ただ、チャンピオンシップで4位にポジションが上がったのはいいことだし、前進していることの証でもあると思う」7位:ランド・ノリス(マクラーレン)「最終的にはいいレースができた。10番手から7位だし、とてもうれしい。スタートはトリッキーだった。バックストレートの終わりで何が起きたのか分からないけど、コース上に水かわずかなオイルか何かがあってリアを完全に失ってしまった。それでいくつかポジションを落とし、劣勢に立たされてしまった。でも、残りレースは本当によかった。タイヤの寿命が似た...