2020年のF1プレシーズンテストが第2週に入り、2月26日(水)にスペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで初日を迎えた。第1週目はパフォーマンスよりも新車のシステムチェックや信頼性を築き上げることに焦点が置かれたが、最後のプレシーズンテストとなる今回のテストでは、各チームが開幕戦に向けてパフォーマンスを重視したセッティング作業により専念することになる。
初日はハースF1チームを除く9チームが午前と午後でドライバーを交代。総勢19名のドライバーがを走行を行った。1番手:ロバート・クビサ(アルファロメオ)「僕にとってマシンに乗ってポジティブな朝でした。タイムに意味はない。1番手だろうが、20番手だろうが、本当に重要なのはテストプログラムを完了して1日を終えることだ。マシンは先週に比べて感触が良くなっているし、すでにいくつかの調整を行っており、改善を感じることができた。その効果を完全に理解するために調べなければならない多くのデータがあるし、マシンの信頼性をさらに向上させためにあと2日ある。僕たちは何をすべきかを知っている」2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)「今日は新しいピレリタイヤのコンパウンドを試してみたが、それ以外にも多くのことを試し、さまざまな状況下におけるマシンの状態を確認できた。開幕戦でどれだけ戦うことができるのか、事前にある程度わかるところまで来られたと思う。ただテストでは、ラップタイムよりも、とにかくさまざまな新しいことを試したので、相対的な競争力については開幕戦まで予想が難しいかもしれない。セッション終了直前で止まってしまったが、それほど気にしてはいないし、全体的にポジティブな一日だった。学んだことは多いが、他のマシンも同じだろう。レースが楽しみだ」3番手:セルジオ・ペレス(レーシング・ポイント)「新しいマシンに飛び乗るたびに、新しいことを学んでいる。開幕戦までに可能な限り多くのことを学習し続けるために、僕たちはまだ多くの作業をしなければならない。そして、テストでいつもそうであるように、この段階でまだ改善できる多くの領域がある。しかし、全体として、今日は非常に堅調な一日だた。たとえ午後がセッションの最初から最後まで風が大きく変化して、少し難しいかったとしてもね。金曜日にもう1日マシンに乗るので、それを楽しみにしているし、メルボルンに向かうまでに強い調子でテストを終了するためにパッケージから最大値を引き出せることを願っている」4番手:ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)「もっと向上できると感じているが、残された時間については皆同じなので、できる限り効率的に作業を進められればと考えている。充実した半日になったと思う。新しいマシンは発見がつきものだから、走行を重ねるごとにマシンに対する理解が深まった。レースウイーク中のフリー走行ではトライするチャンスがなかなかないセットアップ変更も重ねて、マシンの挙動を確認した。今はまだ、純粋なパフォーマンスよりは、バランス調整やコーナーごとの挙動変化を確認している段階だ。収集したデータでよい結果につながると思う。今年はテストの時間が非常に限られているうえに、僕がマシンを試せるのはあと1日分だけなので、できるだけ多くの要素をチェックする必要がある」5番手:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)「午前中にちょっとしたトラブルがあり、セッションが中断してしまった。もっと周回を重ねる予定だったので、理想的とは言えなかったのは確かだが、こういうことはあることだし、終盤は最大限リカバーできた。限られた時間の中でセットアップの方向性を変更したので、濃密なセッションになった。午後のダニール(クビアト)の走行で参考になる結果も得られた。トラックでの残された時間を最大限に活用して、マシンについて理解を深める予定だ」6番手:アレクサンダー・アルボン(レッドブル・ホンダ)「サスペンションに少し問題があって時間をロスしてしまったので、少々フラストレーションのたまる午前中だったが、先週のテストで多く走行できたので、そこまで予定が遅れているわけではない。期待していたほど多くの周回数を走れなかったが、マシンの感触は非常によく、先週に比べて改善されている。今週はパフォーマンスにもフォーカスする予定で、すでにいい方向に向かっている。マシンをベストな状態にもっていくように取り組んでいる。すでにいい状態ではあるが、開幕戦に向けてまだいくつか課題が残っていると思っている」7番手:ルイス・ハミルトン(メルセデス)「良いセッションだったし、バルセロナでのテスト第2週の良いスタートとなった。マシンのセットアップ、タイヤ、空力パッケージの微妙な変更を通じて、走行距離とこのマシンに対する理解を高めようと努力している。かなり標準的な日だったが、少し風が強く、トラックのグリップが少なかったように感じた。マシンは最初の1週間ほど感触がよくなかったが、テストが進行し、トラックのコンディションが改善されると、それも変わると確信している」8番手:ランス・ストロール(レーシング・ポイント)「残念ながら、今日のマシンにはいくつかの問題があった。その結果、今朝は完全なプログラムを完了できなかった。開幕戦までにできるだけ多くの走行時間を確保したいので、少しフラストレーションを感じている。でも、メルボルンに着いたときではなく、今このよな問題を発見して修正しておいた方がいい。全体的に見て、先週トラックに最初に出て以来、このマシンはかなり良い感じがしていたので、明日戻ることを楽しみにしているし、もっとスムーズな一日になることを願っている」9番手:バルテリ・ボッタス(メルセデス)「今日は90周というとても良い走行距離を稼げた。半日での走行でそれは本当に良い数字だ。いくつかの優れたセットアップテストを実施し、ロングランに焦点を当てた。今日の午後は突風が吹いて少しトリッキーだったし、セットアップ変更を詳細に理解するのが難しくなることもあったが、多くの学習ポイントをピックアップできたと思う。でも、僕たちはすべてを一晩分析し、そこから学んだことを見つけられると確信している。昼休みの間にいくつかの大きな変更を施したことでわずかに遅いスタートになったことを除けば、すべてがスムーズに実行された。それでも、いくつか良い走行ができたし、再びマシンに戻れて楽しかった」10番手:セバスチャン・ベッテル(フ...