レッドブルのジュニアドライバーであるダニエル・ティクトゥムが、F1スーパーライセンスを獲得するために参戦しているアジアF3ウインターシリーズはポイント付与の対象外となっていると Autosport が報じた。昨年12月に公表されたFIA(国際自動車連盟)のリストでは、アジアF3ウインターシリーズ(AWS)はF1スーパーライセンスのポイント付与対象に含まれていた。
ダニエル・ティクトゥムは、F1参戦に必要な40点のスーパーライセンスポイントのうち35点しか獲得できておらず、残りの5点を獲得するべく、この冬に開催されているるアジアF3ウインターシリーズにハイテックGPから参戦している。しかし、報道によると、アジアF3ウインターシリーズはFIAの基準を満たしていないため、スーパーライセンスポイントは付与されないという。FIAの付則Lでは、スーパーライセンス付与の対象となるにはシリーズが“最低5レースの週末で構成されなければならない”および“最低3つの異なるトラックで開催されなければならない”と規定されている。アジアF3ウインターシリーズは、2つのサーキットでしか開催されず、開幕戦をタイのブリーラム、第2戦と第3戦をマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで開催するスケジュールとなっている。アジアF3ウインターシリーズは、FIAが12月にスーパーライセンスの対象シリーズを発表する数カ月前にスケジュールを決定していたが、付与対象に含まれていた。アジアF3ウインターシリーズを主催するTopseedのダビデ・デ・ゴッピ代表は「我々は基準を知っていた。しかし、アジアF3ウインターシリーズはFIAの割り当てテーブルに記載されており、9月18日にはスケジュールを含めたアジアF3ウインターシリーズのすべての詳細がシングルシーター・グループに提示されていたことを考えれば、それは実際にスーパーライセンスポイントは付与されることを意味すると理解している」と述べた。スーパーライセンスポイントを獲得するためだけに同シリーズに参戦しているダニエル・ティクトゥムの状況についての質問には「我々はFIAが公表した付則Lに基づいて誠意をもって行動したと信じている。現在、我々はいくつかの問題に関してFIAから明確化を求められているが、我々は明らかに最近の進展に失望している」とコメント。「我々は地域F3の新しいFIA時代の有効性を実証することにおいて大きな進歩を遂げたと信じており、我々はアジアF3ウインターシリーズと同様にF3アジア選手権を強化するためにハードワークを続けていく」FIAのセーフティディレクターを務めるアダム・ベイカーは「付則Lで定義されている基準が満たされていれば、表に記載されているすべての選手権はスーパーライセンスポイントの対象となる」とコメント。「以前の年度と同様に、付則Lの基準にはチャンピオンシップが開催される週末の数が含まれている。付則Lの要件を満たしていない選手権は残念ながらスーパーライセンスポイントの対象にはならない」一方、F1スーパーライセンス取得のために5ポイントを獲得ためにランキング上位3位に入る必要のあるダニエル・ティクトゥムは、開幕ラウンドではインシデント、第2ラウンドではマシントラブルに見舞われ、ランキング8位に落ちている。アジアF3ウインターシリーズがスーパーラインセンスッポイントになった場合、ダニエル・ティクトゥムは、残り3戦でランキング3位に入るために獲得可能な75ポイントのうち35ポイントの差を埋める必要がある。ダニエル・ティクトゥムに近い情報筋によると、最近のスーパーライセンスポイントの動向を踏まえて、2月23日~24日に開催される最終ラウンドを前にFIAに異議を唱えるかどうかをまもなく決定するとしている。ダニエル・トィクトゥムは、2019年に日本のスーパーフォーミュラにTEAM MUGENからフル参戦することが決定している。
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