デビッド・クルサードが今シーズン限りでF1から引退することを発表した。1994年にアイルトン・セナの事故死の代役としてウィリアムズでF1デビューしたデビッド・クルサード。1996年からは9年間マクラーレンに在籍。2005年には新チーム、レッドブルへ移籍し、これまでのキャリアで13回の優勝を記録している。クルサードは今後、レッドブルで新しいテストと開発の役割を担っていくという。デビッド・クルサードの声明本日、今シーズンをもってF1から引退する決断をしたことを発表します。今後もF1には積極的に関わり、レッドブル・レーシ...
本日、今シーズンをもってF1から引退する決断をしたことを発表します。今後もF1には積極的に関わり、レッドブル・レーシングのコンサルタントとしてテストやクルマの開発を中心に活動していくつもりです。将来、他のモータースポーツで再びレースを戦うかという件に関しても柔軟に考えていくつもりですので、まだ決してヘルメットを置いたわけではありません!引退を決意したのは今年になってからですが、その理由は、グランプリで運転するという途方もないチャレンジを自分が楽しむことができ、ドライバーとしての競争力が衰えないうちに幕を引きたかったからです。また、F1の中で新しいチャレンジを探したいという気持ちもあります。イギリスGPで引退を発表しようと決意したのは、皆さんもご承知の通り、13回のF1優勝のうちの2回をシルバーストンで達成したこと、自分がこのグランプリの主催者であるブリティッシュ・ドライバーズクラブの会員であることが理由です。レッドブル・レーシングでの自分の仕事には誇りを持っており、ブラジルの最後の1周まで、これまでと変わらぬ集中力を持ってレースに挑み続けるつもりです。その後も、レース優勝という最終的な目標へチームが向かっていけるように、チームの発展に貢献していきたいと思っています。今まで大勢の人々の力を借りてレースのキャリアを続けてきましたが、その一部の方々の名前を挙げたいと思います。・驚くほどのエネルギーでぼくをいつも励まし続けてくれた両親・カート時代を導いてくれたデイブ・ボイス・セットアップやレースを指導してくれたデイビッド・レスリー・シニア及びジュニア・ステップアップのチャンスを与えてくれたジャッキー・スチュアート卿とポール・スチュアート・ぼくを信じてテスト・ドライバーからレース・ドライバーに昇進させてくれたフランク・ウィリアムズ卿とウィリアムズ・ルノー。彼らがいなかったらぼくのF1初優勝はありませんでした・ロン・デニスとマクラーレン・チーム。このチームで9シーズンを過ごし、成功のほとんどを達成しました・徹底したレーサーとしての姿勢を貫いてくれたノルベルト・ハウグとメルセデス・ドライバーとして表彰台の数を増やしながらも、新チームの発展に貢献するチャンスを与えてくれたデイトリッヒ・マシテッツとレッドブル・レーシング・ヘルムート・マルコの協力を得てオープンでプロフェッショナルなマネージメント・スタイルを貫いてくれたクリスチャン・ホーナー・ぼくたち全員がスキルを磨き、自分たちをプロと呼べるような強力な基盤を与えてくれたバーニー・エクレストン。将来のぼくの家族たちはこの先何年もF1の興行的な成功を収めた彼に感謝し続けるでしょう・アネット・ハッチンソンやイアイン・カニンハムの協力を得て貴重な意見を提供してくれた、ぼくのマネージメント・チームであるマーティン・ブランドルとデイビッド・コーソンチームは3つでしたが、デザイナーはただひとりでしたので、これまでにぼくがまいたシャンペンは、エイドリアン・ニューウェイのお陰でもあります。そして、最後になりましたが、これまでF1で共に働いてきたメディア関係者、オフィシャル、マーシャル、メディカル・サポート、エンジニア、スポンサー、弁護士、会計士、舞台裏のスタッフ全員に感謝します。