コスワースは、元パートナーのフォードが2026年にレッドブルと組んでカムバックするにもかかわらず、将来のF1復帰は考えておらず、「焦点ではない」と述べた。先週、フォードは、レッドブルとの技術提携を通じて、2026年にF1に復帰すると発表。この契約で、フォードは2026年に導入される電動パワーと持続可能な燃料に大きな焦点が置かれる次世代F1パワーユニットについてレッドブル・パワートレインズと協力する。
これは、2004年にジャガー・チームを所有し(後にレッドブルに売却)、コスワースV10エンジンをフォードのバッチをつけとき以来、初めてフォードの名前がF1に戻ってくることになる。コスワースのF1での歴史は長く、フェラーリ、メルセデスに次いで歴代3位のエンジン勝利数を誇っている。コンストラクターズタイトルは10回獲得しており、1967年から1983年にかけてフォードと共同開発したDFVエンジンで全盛期を迎えた。レギュレーション変更によって、F1へのメーカーの関心が高まり、現在6社が2026年に加盟しているが、コスワースはF1復帰の可能性を検討していない。コスワースのCEOであるハル・ライジンガーは「F1復帰は焦点ではない」とAutosportに語った。「私たちは、自動車用OEMビジネスでかなりの金額を稼ぐことができたことに感謝している。それをうまくやりたいのであれば、すべてのリソースを捧げる必要がある」「F1に適切なサービスを提供するためには、組織に別の部分を作る必要があるが、この会話の時点まで、私が検討するほど説得力のあるビジネスの提案はなされていない」コスワースはV8時代までF1に関与しており、2006年にウィリアムズと契約したのを皮切りに、2010年には最大4チームに供給した。しかし、2013年以降はF1での存在感はなく、2014年にV6ハイブリッド時代の始まりとともにフェラーリパワーに切り替えたマルシャとのみ仕事をしていた。しかし、ハル・ライジンガーは、コスワースが行ったことは「純粋に収入と現金を生み出し、それを人々やビジネスに投入するため」だと明言した。「私たちがそのような状況にあるのは、ある意味ではユニークなことだと感謝している」とハル・ライジンガーは語った。「それは確かに私の役割において仕事をずっと楽にしてくれるが、それが従業員の情熱を育み、継続的な投資を可能にするビジネスの一部となるのであれば、検討するつもりだ」ハル・ライジンガーは、同社は将来のF1エンジンレギュレーションについて「定期的に相談を受けている」としながらも、「既存の参加者でなければ、適切な意見を出すのは難しい」と述べた。「直接的に関与している人たちだけが、自分の意見をある程度考慮されると思う」とハル・ライジンガーは語った。「それが悪いとは言っているわけではない。彼らのモータースポーツプログラムであって、我々のものではない。でも、それが現実だ」「私の謙虚な意見として、直接参加し、直接的に関与していれば、彼らは我々に相談するだろう」「しかし、それは直接利害関係のある人たちによる決定に帰結するのが普通だ。それは、私たちではない」