シャルル・ルクレール(フェラーリF1)は、2025年F1ラスベガスGP決勝を4位で終えた。予選でウェットに苦しみ9番手スタートとなったが、決勝では序盤から果敢なオーバーテイクを連発。しかし戦略面で「何か間違えた」と不満を示し、「特別なことができるチャンスを失った」と悔しさを語った。
決勝後、マクラーレン勢2台(オスカー・ピアストリ/ランド・ノリス)のスキッドブロック規定違反による失格が決まり、ルクレールは最終順位で4位に繰り上がったものの、表彰台まで0.1秒届かなかった。序盤はオーバーテイク連発──ルクレールが見せた力強い追い上げルクレールは9番手からのスタートながら、乾いた路面で高いペースを発揮した。オリバーー・ベアマン、オスカー・ピアストリ、アイザック・ハジャーを次々にパスし、さらにピットアウトしたカルロス・サインツJr.もかわしていくなど、オープニングスティントは非常に強力だった。しかしピットストップで形勢が逆転。ピアストリにアンダーカットを許し、順位を取り戻すことができなかった。「戦略を間違えた気がする」──ルクレールは不満を隠さずルクレールはレース後のインタビューで、戦略への不信感を率直に語った。「戦略はよく分からない。クルマの中で、何か間違ったことをした気がしたんだ」「オスカーは僕の後ろにいたのにアンダーカットを決めたし、他のマシンにも同じようなことをされた。すごく残念だよ。特別なことができるチャンスを失ったと思う。ペースはあったのに」また、2スティント目ではピアストリがキミ・アントネッリのDRS圏内に留まり、ルクレール自身がハイダウンフォース仕様であったことも重なり、オーバーテイクがより困難になったと語っている。「第1スティントでは大きなリスクを取らなきゃオーバーテイクできなかった。第2スティントではオスカーの前に出るのは不可能だった。彼は速すぎたし、キミのDRSもあった」FPでは強かったフェラーリ、しかし再びウェットで苦戦──「改善が必要」フェラーリはFP1・FP2のドライでは強力なペースを示したものの、ウェットとなった予選ではルクレールが9番手、ルイス・ハミルトンが20番手と大苦戦。ルクレールは、この弱点を来季に向けて最優先課題にすべきだと強調する。「ウェットでの速さを本当に改善しなければならない。年末になってまたその代償を払っている」「これまでのすべてのウェット予選、ウェットレースを見ても、僕たちはあまりに多くのポイントを失っている。優先事項にしないといけない。以前から優先事項ではあったけれど、今はもっと深刻だ。僕たちはウェットで苦戦しすぎている」