シャルル・ルクレールは、シンガポールGPで続いた不振に困惑していると語り、予選を通してフェラーリのマシンが「ナーバス」で「予測不可能」だったと表現した。ルクレールは今季5度目となるチームメイトのルイス・ハミルトンに予選で敗れた。それは驚くことではなかった。プラクティスを通してハミルトンの方が終始速さを見せていたからだ。
ルクレールは最終ラップでミスを犯し、最終コーナーでオーバーステアによるスナップに見舞われた。ルクレールはこれまで、特にアゼルバイジャンのようなストリートサーキットで好調を示してきたが、バクーでも今年はペース不足に苦しんでいた。マリーナ・ベイ・ストリート・サーキットでの予選を振り返り、ルクレールは「グリップを見つけるのが大変だった」と語った。「グリップ以外のすべてが問題だった。グリップを見つけるのが本当に難しかった」とルクレールはSky Sportsに語った。「本当に、本当にこのトラックではグリップを見つけるのに苦労している。残念なのは、通常バクーとここ(シンガポール)はシーズンの中でお気に入りのサーキットで、自分が強いトラックなのに、今回はまったくフィーリングをつかめなかったことだ」「クルマには多くのアンダーステアがあるけど、同時にすごくナーバスで予測不能なんだ。アンダーステアがあるときに強いのは自分の得意分野じゃないし、今週末はFP2から予選までずっとその状態だった」「クルマをより予測不能にしないようにしながら解決策を見つけようとしたけど、どの方向にも出口が見えなかった。シティサーキットではそんなこと望まないよ。すごくすごく厳しい週末だった」ルクレールは「この苦戦がサーキット特有のものであることを願っている」とも語った。今年に入るまで、ルクレールは2019年以来アゼルバイジャンの予選で無敗だった。しかし今回はQ3でクラッシュし、決勝でもハミルトンに遅れを取った。ルクレールはこれまでシンガポールでも好成績を収めてきたが、今回は週末を通してハミルトンの後塵を拝した。現時点でルクレールは苦戦の原因を説明できず、「サーキット特有」であることを願っている。「サーキット特有のものだと願っているけど、今のところ説明はできない。ここ2戦でクルマを大きく変えたわけではないのに、なぜかフィーリングがよくないんだ」とルクレールは付け加えた。「どこからおかしくなったのか、振り返って理解しようとするつもりだ」