シャルル・ルクレールは、F1第23戦(最終戦)アブダビGPのプラクティス初日にトップタイムを記録し、「素晴らしい週末」を過ごせることを期待しているが、コンストラクターズランキング2位争いではフェラーリがまだ厳しい戦いを強いられる可能性があると警告している。多くのチームがルーキーをマシンに乗せるシーズン最後の機会となるなか、ルクレールもフリープラクティス1を欠席したドライバーの一人だった。
しかし、ルクレールはプラクティス2でペースを上げ、2度の赤旗中断にもかかわらずトップに立った。走行が少なかったにもかかわらず、この結果は金曜日をポジティブに締めくくるものだったかと尋ねると「ミディアム(タイヤ)で1周だけ走って、すぐにソフトで1周走ったんだけど、フィーリングはかなり良かったよ。だから、これからいい週末にしたいね」とルクレールは答えた。しかしルクレールは、プラクティス1時間目でトップを走ったジョージ・ラッセルを擁するメルセデスの挑戦を警戒している。「メルセデスがとても強く見えたのは事実だ。FP2で何が起こったのか正確には分からない。彼らはFP1に比べて少し力が弱かったように見えた。今週末は彼らと戦うことになるので、僕たちにはまだやるべきことがたくさんある」ルクレールはアブダビGPのFP2でタイムシートトップに立った。ヤス・マリーナ・サーキットは伝統的にフェラーリ有利とは言えないが、ルクレールは今年それが変わったかもしれないと示唆することを躊躇している。「僕たちにとっては強いサーキットだと言うのはまだ待つつもりだ!」とルクレールは語った。「明日の予選でそれを証明しなければならないし、タイヤマネジメントが今週末の最大のポイントになる。日曜日にはそのための準備が必要だとわかっているから、ベストを尽くす」フェラーリはコンストラクターズ2位争いでメルセデスからわずか4ポイント差、ルクレールはドライバーズランキング4位争いに加わる可能性があるが、現在4位のカルロス・サインツとは12ポイント差だ。この2つの戦いが自分にとって何を意味するかについてルクレールは「ドライバーズランキング4位はまったく意味がない。正直なところ、この週末が終わったときにチームが2位になることを望んでいる。タフなシーズンだったし、誰もがそれに値する」と語った。「彼らはアップグレードを早めるために狂ったように働いてきたし、今年の終わりに2位になるのは当然のことだから、そのために全力を尽くすよ。そしてドライバーズでは、正直なところ、4位になる望みはあまりない。そうなればいいし、そうでなくても構わない。ただ、できるだけ早くチャンピオンになりたいんだ」ルクレールはドライバーズチャンピオンシップ4位争いに残る。土曜日のプラクティスセッションは残り1回となったが、予選や決勝のような薄暗いコンディションでは行われない。そのためFP2では限られた走行しかできなかったことで、ルクレールは残りの週末でいくつかの課題に挑むことになる。「難しい週末になるだろう」とルクレールは認めた。「おそらく情報がほとんどないスプリントの週末と同じくらい多くの情報を持ってレースに臨むことになると思うし、非常に興味深いものになるだろう。だから、とても興味深いレースになるだろうし、少ない情報を最大限に生かそうと思う。いつもはそれが僕たちのストロングポイントのひとつだから、それを生かしてメルセデスを打ち負かしたいね」