レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、フェラーリ内に緊張関係を生み出しているのはシャルル・ルクレールだと語る。先週末のF1ロシアGPではフェラーリにチームオーダー論争が勃発。F1スポーティングディレクターを務めるロス・ブラウンは、セバスチャン・ベッテルとシャルル・ルクレールというドライバーコンビはフェラーリにとって“爆弾”になりえると語っていた。
「ベッテルの方が前にいた。それでルクレールが不満を訴えるとエンジニアは『心配するな。ピットストップで元に戻すから』言った。その言葉の意味はピットストップを巧みに操作するということだ。それは公平ではないし、スポーツの精神に反するものだ」とヘルムート・マルコはコメント。「フェラーリはすでに困難な状況に陥っている。それなのにどうして意図的にドライバー同士を対立させるようなことをして状況を悪化させているのだろう?」だが、それはフェラーリにとっては以前からあることだとヘルムート・マルコは続ける。「フェラーリはそういったゲームをするのが大好きなんだ。それがうまく行ったことはほとんどないがね。だが、それがフェラーリだ」「文化が違う」ヘルムート・マルコはさらに、F1ロシアGP決勝でセバスチャン・ベッテルがチームオーダーに従おうとしなかったきっかけは、シャルル・ルクレールが作ったと考えている。「ベッテルはソチで取り決めを守ろうとしなかったが、そもそもルクレールがモンツァで取り決めを守らなかった」「彼は予選でベッテルにスリップストリームを使わせることになっていた。彼が関係悪化の原因のひとつであることは確かだ」