ケータハムが、2014年のドライバーとして小林可夢偉とルーキーのマーカス・エリクソンを起用すると報じられている。実現すれば、ケータハムは、2シーズン連続で新しいラインナップを起用することになる。2012年末にザウバーのF1シートを失い、2013年はフェラーリと契約してWECに参戦していた小林可夢偉だが、ここへきて、ケータハムでのF1復帰が濃厚だと多くのメディアで報じられている。
イタリアの Autosprint は、すでに小林可夢偉がケータハムとの契約を完了したとも報じている。昨年、ギド・ヴァン・デル・ガルデとシャルル・ピックという“ペイドライバー”でラインナップを一新したケータハムだが、経験のあるドライバーのインプットが欠けていることを認め、開発ドライバーとしてヘイキ・コバライネンを起用していた。ケータハムのチーム代表シリル・アビテブールは、レギュレーションが大幅に変わる2014年は経験あるドライバーと若手ドライバーのペアを選びたいとコメントしている。そして、ファンからの募金で数億円を集め、F1経験のある小林可夢偉を起用することで、ケータハムは2つめのシートにルーキーを起用することを検討しているという。同紙は、マーカス・エリクソンの財政援助が交渉において重要な役割を果たしたと付け加えた。小林可夢偉は、2週間前に「今週に今年の予定が決まるはず」とTwitterに投稿していたが、まだケータハムからの正式発表はない。だが、小林可夢偉は「今までのレース人生の中で1番レースに向けて追い込めてるシーズンスタート」と述べており、また2014年から採用されるドライバーの固定ナンバーについて「起きてネット見てみたら番号選びに出遅れてる事に気づいた」と述べるなど、F1復帰にむけて状況がうまく進んでいることをほのめかしている。