ウィリアムズのカルロス・サインツJr.が、2026年にキャデラックF1チームから復帰するセルジオ・ペレスを称賛した。サインツはメキシコ紙『El Heraldo de Mexico』の取材に対し、「彼は2度目のチャンスを得るに完全に値する」と語り、その粘り強さと実績を高く評価した。ペレスは2025年限りでレッドブル・レーシングを離れた後、アメリカメーカーの新チーム「キャデラックF1」で再びF1グリッドに戻る。
サインツは「現代のF1で復帰できるドライバーはごくわずか」とし、ペレスをリカルドやヒュルケンベルグと並ぶ“再起組”のひとりとして称えた。「チェコはこれまでのF1キャリアを通じて、ドライバーとしてもアスリートとしてもどれだけ才能があり、どれだけ強いかをすでに証明してきた」とサインツは語った。「今、彼は“第2のフェーズ”を迎える準備をしている。それは彼にとって非常に刺激的なことだと思う」さらにサインツは、F1における“復帰組”の希少さを強調した。「2度目のチャンスを得られるドライバーはほんのわずかで、本当にF1に足跡を残した者だけだ。リカルド、ヒュルケンベルグ、そしてチェコのようにね」キャデラック参入が生む“新たな競争軸”サインツは、キャデラックF1チームの登場がF1の勢力図に変化をもたらすと指摘する。「グリッドに2台のマシンが追加され、500人以上のスタッフを擁する新しいチームが加わる。それは全チームにとって大きな挑戦になるはずだ」と述べた。キャデラックは2026年シーズンから正式参戦予定で、ペレスは同チームの初代エースとして起用される見通し。アメリカブランドのF1参戦は市場拡大の象徴であり、ペレスの“第2章”はF1の新時代を象徴する物語として注目を集めている。