2025年F1 カナダGPの決勝で11位以下だったドライバーのコメント。6月15日(日)にジル・ヴィルヌーヴ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第10戦 カナダグランプリの決勝レースが行われた。惜しくもポイント圏外に終わったドライバーたちも、それぞれの状況下で奮闘を見せた。ハースの新人ベアマンは好調なペースを発揮しつつもトラフィックに阻まれ、角田裕毅は18番グリッドから粘り強く12位まで浮上した。
そのほかアルピーヌのコラピントとガスリー、ザウバーのボルトレト、レーシングブルズのハジャー、そしてアストンマーティンのストロールらも難しいコンディションに対応。一方、ノリスはチームメイトとの接触でリタイアし、アルボンとローソンはマシントラブルでレースを終えた。11位:オリバー・ベアマン(ハース)「今日のクルマのペースは、見た目以上に良かったと思う。でもスタートタイヤの戦略で他のハードタイヤ勢の後ろに入ってしまって、それに引っかかったせいでなかなか抜けなかった。DRSトレインの中では本当に抜けなくて、フリーエアに出てからようやく自分たちの本来のペースが出た。もう少し上を狙えたと思うけど、200戦目のチームがポイントを獲れたのは良かった」12位:角田裕毅(レッドブル)「今日は全体的にペースは悪くなかったので、18番手スタートから何台かポジションを上げることができました。ミディアムタイヤを履いていたときはトラフィックに入ってしまって、ダーティエアの影響でなかなか自分の走りを活かせなかったです。セーフティカーのタイミングも自分たちの戦略にはあまり合っていなかったと思います。それでも昨日の荒れた展開を立て直して、今日はクリーンなレースができたのはよかったです。マシンには今週いくつかアップグレードが入っていて、確実に前進できている感触はありました。今日の結果が自分たちにできたベストだったと思いますが、もちろんもっと上を狙っていきたいです。チームとしっかり振り返ってリセットして、次のオーストリアではもっといい結果を出せるようにがんばります。あそこはすごく好きなサーキットなので、クルマにもっと自信が持てれば、良い週末にできると思います」13位:フランコ・コラピント(アルピーヌ)「僕たちにとっては厳しい午後になってしまったし、望んでいた結果にはならなかった。10番グリッドからのスタートで、1周目は何台か抜けたから、そこまでは良かった。でもそこからは戦略面で少し運がなくて、トラフィックに引っかかってしまい、それがレース全体に影響してしまった。今日はポイント圏内を目指せるペースがあったと思うから、なぜ結果につながらなかったのかをしっかり分析したい。モントリオールは自分たちには難しいサーキットだと最初から分かっていたけど、いくつかポジティブな面もあった。結果は悔しいけど、週末を通して進歩できた手応えはあるから、この流れをオーストリアにつなげていきたい」14位:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)「僕自身にとっては全体的にタフな週末だったけど、チームがまたポイントを取れたことは良かった。予選ではあと少しでQ2に届かなかったし、それが日曜の展開に影響してしまった。P15スタートで、ウィリアムズやレッドブル、RBといった速いクルマが後ろにいたから、タイヤを守るためにもかなり攻めざるを得なかった。そうすると後半の展開が難しくなってしまう。今回はハードでロングスティントを試していて、セーフティカーが出るのを期待していたけど、出たのは少し遅すぎた。ピット後に20秒以上遅れてしまって、あとは新品タイヤでも取り戻すのが厳しかった。あと2つくらい順位を上げられる可能性はあったと思うけど、何がもっとできたかを考えていきたい。ニコはまた素晴らしい仕事をしていて、クルマの限界を引き出している。でも僕も予選ではいつも彼と0.05秒以内の僅差だから、そこをうまく活かせればチャンスはある。今は結果を出すためにレース全体を通して最大化する術を学んでいるところ。バルセロナからは前進しているし、このサーキットはあまり僕らに合ってなかったけど、それでもポジティブに考えている。正しい方向に進んでいると思う」15位:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)「今日のレースにはたくさん見直すべき点がある。パルクフェルメ下での変更でピットレーンスタートになってしまって、難しい展開になるのは分かっていた。戦略面ではちょっと変化をつけてみたけど、結局ずっとトラフィックに引っかかってしまって、ストレートでのオーバーテイクが厳しかった。クリーンエアでのペースは悪くなかったけど、レースを通してあまりその時間がなかった。グリッドをもっと前でスタートできれば、競争力のあるレースができるはず。次のオーストリアではもっと良い週末にしたい」16位:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)「モントリオールでの今日は本当に難しい1日だった。序盤のミディアムタイヤでかなりグレイニングが出てしまって、それが響いた。ピットインのタイミングも少し遅かったと思うし、それでポジションをいくつか落としてしまった。その後はDRSトレインにずっとハマってしまって、終盤にはタイヤのペースも落ちて、後ろから抜かれる展開になってしまった。週末全体を通してマシンに苦戦していたので、チームと一緒にすべてを見直して、オーストリアでまた全力で挑みたい」17位:ランス・ストロール(アストンマーティン)「今日は長くて厳しい1日だったし、週末全体を見てもあまり満足できていない。P17スタートではもともと厳しかったけど、それに加えて今日のクルマにはポジションを上げるだけのペースがなかった。次のオーストリアに向けて、すべての面で改善点を見つけて取り組んでいく必要がある」18位:ランド・ノリス(マクラーレン)「僕たちのチームのルールは“チームメイトとは接触しないこと”で、それを破ってしまった。オスカーにもチームにも謝りたい。少しだけチャンスがあると思って動いたけど、今振り返れば、あの動きはすべきではなかった。代償は大きかったし、オスカーに悪影響がなかったのはまだ良かった。今日のミスは反省して、オーストリアではより強くなって戻ってくる」DNF:リアム・ローソン(レーシングブルズ)「ピットレーンスタートだったから、もともと厳しいレースになるのは分かっていた。でも昨日の予選が難しかったぶん、新しいパワーユニットを投入する判断をした。レース終盤には冷却系の問題が出てしまって、残念ながらリタイアすることになった。...
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