キャデラックF1は、シャルル・ルクレールの元レースエンジニアであるザビエル・マルコス・パドロスを、新チームにおける重要ポストへ昇格させた。耐久レース部門での短期間の活動を経て、2026年F1デビューに向けた体制強化を進める。マルコス・パドロスは2024年途中にフェラーリを離脱。キャデラックではデビューシーズンに向け、チーフ・レースエンジニアに就任する。フェラーリ在籍時にはルクレールとタッグを組み、グランプリ5勝に貢献した実績を持つ。
キャリア初期はスペインのHRTで経験を積み、その後ウィリアムズへ移籍。ベテランのフェリペ・マッサを支えるパフォーマンスエンジニアを務めた。2024年マイアミGP後、ルクレール担当はブライアン・ボッツィに交代。マルコス・パドロスはフェラーリ内で別職務を担ったのち、今年1月にキャデラックへ加入し、WECおよびIMSAに跨るV-Series.Rプログラムのテクニカルディレクターに就任していた。先月イモラで実施されたTPC(旧型車テスト)では、黒塗りのフェラーリSF-23を用いた走行が行われ、セルジオ・ペレスがステアリングを握った。マルコス・パドロスもこの初回TPCに立ち会ったとみられている。ペレスのレースエンジニアは、アストンマーティンから移籍したカルロ・パセッティが務める。1年のブランクを経てF1復帰となる今季を支える体制だ。チームメイトのバルテリ・ボッタスは、メルセデスのリザーブとして2025年を過ごした後、キャデラックでジョン・ハワード(元アルピーヌ)と組む。また、開発・シミュレーター要員として元インディカー勝者のサイモン・パジェノーが加入。さらに、若手世代のインディカー勝者コルトン・ハータもリザーブドライバーに名を連ね、将来のF1参戦に必要なスーパーライセンスポイント獲得のため、F2参戦も兼任する予定だ。
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