ゼネラルモーターズとTWGモータースポーツは、2026年にグリッドに参加する可能性のあるチームであるキャデラックF1プロジェクトのパワートレインを製造する新会社の設立を発表した。GMパフォーマンスパワーユニットLLCは、10年以内にキャデラックが「フルワークス」チームとなることに貢献し、ラス・オブレネスがこのベンチャーのCEOに任命された。
現在、GMモータースポーツ推進・パフォーマンスチームのディレクターを務めるオブレネスは、モーターレース業界で30年以上の経験を持ち、12月初旬に元マルシャ・スポーティングディレクターのグレアム・ロードンがプロジェクトのチーム代表に任命されたというニュースに続く今回の就任となった。「我々は、この重要な役割にラスを迎えることができ、大変嬉しく思っている」とTWGモータースポーツのCEOであるダン・トウリスはコメントした。「彼の専門知識とリーダーシップは、キャデラックのF1への旅立ちの基礎を築く上で、非常に重要な役割を果たすだろう」ラス・オブレネスは、キャデラックF1パワーユニット事業のCEOに任命された。「チーム代表のグレアム・ロードンとともに、彼らはチームを率いて、このスポーツにおけるパフォーマンスと革新性の新たな基準を打ち立てるだろう」ラス・オブレネスは「アメリカ製のF1パワーユニットをグリッドに送り出すチームを構築し、率いる機会を得られることに、本当に興奮している。GM PPUは現在、チームの増強を図っており、事業全般にわたって人材を募集している」GM社長のマーク・ルースは「ラスは、数々の選手権レースシリーズから得た豊富な経験と、ハイブリッドIMSAキャデラックやコルベットC8.Rエンジンを先導し、勝利を収めた実績を持つ卓越した技術的専門知識を持っている」と語った。「F1では、世界的な舞台でGMのエンジニアリングと技術力を発揮し、それを実現するパワーユニットチームを率いるのに、ラッセルは最適な人物だ」フェラーリは、GM/キャデラックF1プロジェクトと、2026年からパワーユニットとギアボックスを供給する契約を締結した。GMは、チームのF1プロトタイプエンジン技術の開発とテストはすでに進行中であると発表しており、2026年にはGMのシャーロット技術センターの近くにパフォーマンス・パワー・ユニットLLCの専用施設を開設する計画である。自社製パワーユニットが完成するまでの間、ゼネラルモーターズ/キャデラックのF1プロジェクトはフェラーリと契約を締結し、2026年よりスクーデリアがチームにパワーユニットとギアボックスを供給することとなった。2026年シーズンにGM/キャデラックを11番目のチームとして参入させることを支援するというF1の原則合意が11月に確認された。