ジェンソン・バトンは、F1シンガポールGP予選Q2でのタイヤをパンクさせた“かすかなタップ”を悔やんでいる。Q2の最後のアタックで、ジェンソン・バトンは十分にトップ10を狙えるタイムを刻んでいたが、ターン14で左リアのホイールでウォールを軽く接触させた。この接触でタイヤはパンクし、チームメイトのフェルナンド・アロンソと揃ってQ3に進むというジェンソン・バトンの希望は絶たれた。
ジェンソン・バトンは13番手タイムで予選を終え、決勝レースを12番グリッドからスタートする。 「僕はそんなに頻繁に壁に当たる方ではないので、少し試してみようかと思ったんだ。でも、うまくいかないものだね」とジェンソン・バトンはコメント。「何人もが今週末あの壁に当たっているので、彼らは何ともなかった。でも、僕が当たったらパンクするなんてね」 「ほんの少し触れただけだった。ちょっとだけ限界を超えてプッシュして、切り抜けられると思ったけど駄目だった。僕の責任だ。左リアでウォールをタップしてホイールを壊し、タイヤをパンクさせた」 ジェンソン・バトンは金曜日にペースに苦しんでいたが、予選中は自信を取り戻しており、トップ10のグリッド獲得は可能だったと感じている。 「それまでの週末はかなりタフだったけど、予選では好調だった。クルマのベストを引き出せていたし、フェルナンドと比較してもペースは良かった。セクターを見れば、確実にQ3に進めるタイムが出ていた」 「珍しいミスだったけど、それでQ3を犠牲にしてしまった。ちょっと悔しいね。でも、振り返っても仕方ない。楽にQ3に進めたと思うけど、そのためには1周を走り切らなければならない。僕にはそれができなかった」 シンガポールでは、トロ・ロッソのカルロス・サインツとダニール・クビアトがマクラーレンを上回り、予選終了時点ではフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグとセルジオ・ペレスが9番手のフェルナンド・アロンソを挟んでいた。 ジェンソン・バトンは、トロ・ロッソとフォース・インディアのレースペースを警戒しているが、これまで過去8回の開催でセーフティカーが出動しなかったことが一度もないシンガポールGPの性質を味方につけたいと考えている。 「レースは僕たちにとって厳しいと思う。ロングランのペースを比べれば、トロ・ロッソとフォース・インディアの方がはるかに速い。驚くほどだ」 「トロ・ロッソとフォース・インディアはロングランで速い。でも、サーキットのグリップが上がれば僕たちのペースも改善する」 「ここでトップ10圏外だと確かに難しいけど、同時に何が起きてもおかしくない場所でもある。ターン1の後は大きく順位が入れ替わるし、セーフティカーも出ると思うので、ポジティブでいなければならない」関連:マクラーレン・ホンダ:アロンソがQ3進出 / F1シンガポールGP 予選