マクラーレンのランド・ノリスが予選最速タイムを叩き出し、F1ベルギーGP決勝レースのポールポジションを獲得した。チームメイトのオスカー・ピアストリ、フェラーリのシャルル・ルクレールがそれに続いた。Q1ではノリスがトップタイムを記録。Q2ではピアストリが上回ったが、Q3ではノリスが1分40秒562をマークして暫定ポールを獲得。このタイムはその後も更新されることなく、ピアストリは0.085秒差の2番手、ルクレールがフェルスタッペンを抑えて3番手に食い込んだ。
ウィリアムズのアレックス・アルボンが5番手に入り、メルセデスのジョージ・ラッセルが6番手。レッドブルの角田裕毅は7番手で、自身のF1キャリアでレッドブルからのベストグリッドを記録した。レーシングブルズのアイザック・ハジャーとリアム・ローソンが8番手と9番手に続き、キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトが10番手となった。Q1:ノリスが最速、ハミルトンはまさかの敗退スプリント終了から数時間後、各チームは決勝レースのグリッドを決める予選へと集中を切り替えた。セッション開始前には早くも波乱が発生。フェルナンド・アロンソは、ハースのオリー・ベアマンがピット出口で前に出て「ぶつかりそうだった」と無線で報告。さらに、ニコ・ヒュルケンベルグはストロールと接触し、フロントウイングを破損。この件は予選後に調査される。Q1前、ストロールとのピットレーン接触によりヒュルケンベルグは新しいフロントウイングが必要となった全車がソフトタイヤで走行を開始(フランコ・コラピントのみミディアム)。最初のタイムアタックではルクレールが1分41秒635で暫定トップに立ったが、ノリスがこれを0.625秒上回って首位に浮上。ピアストリも2番手に続いた。リスクゾーンにいたのはコラピント、ラッセル、ストロール、アントネッリ、ボルトレトで、アロンソが15番手のカットライン上。終盤、トラックは大混雑となり、全車が最終アタックに突入。アントネッリは11番手に浮上したが、他車のタイム改善により18番手に後退し、Q1敗退となった。アロンソとストロールも脱落し、最下位に沈んだ。そして注目のルイス・ハミルトンは一時7番手に浮上して安堵したが、トラックリミット違反でタイムが抹消され、16番手に転落。予選Q1で姿を消すこととなった。ハミルトンは劇的な展開の末、Q1で16番手敗退となったQ1敗退: ハミルトン、コラピント、アントネッリ、アロンソ、ストロールQ2:ピアストリが最速、ハース勢とヒュルケンベルグが脱落Q2開始と同時にフェルスタッペンが先頭でコースイン。引き続き全車がソフトタイヤを使用した。最初のアタックではピアストリが1分40秒626を記録し、ノリスに0.089秒差をつけてトップ。フェルスタッペンは約0.3秒遅れで3番手につけた。ハースのベアマンはプーオンで大きくスナップし、アタックを断念。暫定的にノックアウト圏内にいたのはヒュルケンベルグ、ボルトレト、ガスリー、サインツ、ベアマン。セッション終盤、各車が一斉にアタックに向かう中、ピアストリは無線で「ミラーがもっと大きい車が必要だ」とやや苛立ち気味に発言。フェルスタッペンはピットに留まり他車を見守った。ガスリーが9番手に浮上し、ボルトレトは一時8番手に入ったが、ローソンの改善で再び押し出される格好に。スプリントで活躍したハース勢は両者ともタイムを更新できず、オコンは11番手、ベアマンは12番手に終わった。ガスリーは13番手、ヒュルケンベルグが14番手、サインツが15番手でQ2敗退となった。サインツはQ2敗退組のひとりとなり、15番手でセッションを終えたQ2敗退: オコン、ベアマン、ガスリー、ヒュルケンベルグ、サインツQ3:ノリスがポールを確定、角田裕毅は7番手に10台によるポールポジション争いがスタート。最初のアタックではピアストリが暫定トップに立つも、ノリスがさらに速い1分40秒562を記録して逆転。フェルスタッペンは0.5秒差で3番手につけ、「今日はグリップがまったくなかった」と無線でコメント。ルクレールが4番手、ラッセル、角田裕毅、ローソン、アルボン、ハジャー、ボルトレトの順となった。最終アタックではフェルスタッペンがタイムを更新したが、順位は変わらず。ノリスも自己ベスト更新ならず。一方、ルクレールがフェルスタッペンをかわして3番手に浮上。ピアストリもタイムを改善したが、ノリスの記録には届かず、ポールポジションはノリスの手に渡った。アルボンが大きく順位を上げ5番手に入り、ラッセルを6番手に後退させた。角田裕毅は7番手を死守し、レッドブル昇格後ベストグリッドを獲得。ハジャー、ローソン、ボルトレトがトップ10を締めた。ノリスはベルギーGPを前に、自身通算13回目のポールポジションを獲得したランド・ノリスのコメント「良いラップだったと思う。満足してるよ。昨日のみんなの心配がよく分からないな。そんなに遅れてたわけじゃないし、ちょっとした問題があっただけだった。昨日の後も今日に向けて自信はあったから、またトップに戻れたのはうれしいね」2025年F1 ベルギーGP 予選 結果・ラップタイム1.ランド・ノリス(マクラーレン) - 1分40秒5622.オスカー・ピアストリ(マクラーレン) - 1分40秒6473.シャルル・ルクレール(フェラーリ) - 1分40秒9004.マックス・フェルスタッペン(レッドブル) - 1分40秒9035.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ) - 1分41秒2016.ジョージ・ラッセル(メルセデス) - 1分41秒2607.角田裕毅(レッドブル) - 1分41秒2848.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ) - 1分41秒3109.リアム・ローソン(レーシングブルズ) - 1分41秒32810.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー) - 1分41秒38711.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)12.エステバン・オコン(ハース)13.オリバー・ベアマン(ハース)14.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)15.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)16.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)17.フランコ・コラピント(アルピーヌ)18.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)19.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)20.ランス・ストロール(アストンマーティン)