2025年F1オーストリアGPの決勝後、優勝したランド・ノリス、2位のオスカー・ピアストリ、そして3位表彰台を獲得したシャルル・ルクレールが、パルクフェルメインインタビューと公式記者会見で激闘の舞台裏を語った。特にノリスとピアストリのマクラーレン勢による一騎打ちは、序盤20周にわたる白熱のバトルとしてレースのハイライトとなった。ノリスは「カナダからの最高の巻き返し」と語り、プレッシャーの中での勝利に満足感をにじませた。
ピアストリは一時ノリスを抜く場面もあったが、「DRS圏外に出てからは詰め直すのが非常に難しかった」と振り返り、作戦の見直しが必要だと認めた。ルクレールは「今日の3位は現状でのベスト」とし、フェラーリのアップグレードが前進にはつながったものの、マクラーレンとの差を埋めるにはさらなる開発が必要だと語った。パルクフェルメインインタビューQ:ランド、すごいレースだった。大きなプレッシャーがかかっていたと思うけど、どう乗り切った?外から見ていても本当に壮絶だった。ランド・ノリス:そうだね、タフなレースだったよ。ずっとプッシュし続けなきゃいけなかったし、コンディションも厳しくて暑くて疲れた。でもチームにとっては完璧な結果だった。1-2フィニッシュは僕たちが求めていたもので、またそれが実現できた。すごくうれしいよ。カナダのあと、最高の巻き返しだったと思う。Q:本当に見事な逆転劇だった。最初の20周、オスカー・ピアストリとの戦いはどうだった?ターン3で一度抜かれた場面は壮絶だったね。ノリス:素晴らしいバトルだった、本当に楽しかったよ。ストレスもすごかったけどね。オスカーといい戦いができた。観客のみんなにも楽しんでもらえたならうれしい。車の中は本当に厳しかった。特に彼がDRS圏内にいるときはね。ここはDRSの効果がとても大きくて、1秒以上のギャップを作るのが大変なんだ。でもそれができてからは、うまくコントロールできるようになった。でも、彼は速かった。楽しいバトルだったよ。Q:おめでとう。素晴らしいショーだったよ。ノリス:ありがとう。Q:オスカー、おめでとう。車の中からはどうだった?最初の20周、ずっとプレッシャーをかけ続けていて、本当にすごかった。オスカー・ピアストリ:すごくタフだったよ。外から見ても面白かったならいいんだけど、車の中では本当にきつかった。全力を尽くしたし、一度前に出たときにもう少しうまくやれたかもしれない。でも素晴らしいバトルだったよ。限界ギリギリの部分もあったし、ちょっと押しすぎた場面もあった。でもこれがF1だし、僕たちはレースをして勝利を目指すためにここにいるからね。今日はあと一歩届かなかったけど、本当にいいレースだった。チームにも感謝している。あれだけのペースを保ちながらお互いにバトルできたのは、マシンが素晴らしかったからだよ。Q:昨日や金曜日の状況を考えると、ここまで戦えるとは思っていなかった?ピアストリ:可能性はあると思っていたよ。昨日の予選はイエローフラッグに邪魔されて運が悪かったけど、今週末のペース自体は良かったと思う。だからDRS圏内にとどまれたときは自信があった。でも最初のピットストップでDRS圏内から外れてしまってからは、ギャップを詰め直すのがとても難しかった。もう少し良くできたかどうか、あとで確認したい。Q:おめでとう。本当に素晴らしいレースだった。ピアストリ:ありがとう。Q:シャルル、表彰台おめでとう。最初は優勝争いをしたかったと思うけど、ペースについてはどうだった?週末全体をどう評価する?シャルル・ルクレール:チームとしてはすごく良い週末だったと思う。でも、今日のペースは残念ながら足りなかった。ターン1では仕掛けようかと考えたけど、ランドに蓋をされてしまって、その結果オスカーに抜かれる隙を与えてしまった。でも、たとえ2番手を保てたとしても、彼らには追いつけなかったと思うから、今日は3位が精一杯だったと思う。今日の戦いには後悔はない。自分たちの力は出し切ったけど、それでも十分じゃなかった。Q:ターン3の動きは良かったね。後方では接触もあったし、あの判断は冷静だったと思う。それとフェラーリの仕上がりについてはどう感じた?週末を通じて改善して、特にレースの序盤は接近していたように見えたけど。ルクレール:そうだね。第1スティントでは、彼らに食らいつこうとしてちょっとプッシュしすぎた。その結果、タイヤの劣化が早くなってしまった。でも、それも含めてレースだからね。全力は尽くしたけど、今日は届かなかった。新しいアップグレードを持ち込んで、それで一歩前進できたのは間違いない。でも、マクラーレンとの差を埋めるにはまだまだ足りないから、この方向でさらに進化させていく必要がある。Q:次のレースについて。まだ今シーズンは勝利がないけど、どんな意気込み?ルクレール:僕も勝ちたいと思っているよ。一番上に立つために全力を尽くす。それが一番の目標だし、チーム全体も勝利にふさわしい働きをしてくれている。次のシルバーストンで勝てることを願っているし、全力で挑むつもりだ。記者会見Q:おめでとう、ランド。今日の勝利で一番うれしかった瞬間は?ランド・ノリス:やっぱり、チェッカーフラッグを受けた瞬間だね。それが一番良かった。でもその前にも、特にオスカーとのバトルは楽しかった。第1スティントでは接近戦もあったし、すごく良いバトルができた。ターン1からターン3まで、ずっとミラーを見ていた感じで、ストレスはあったけど本当に面白かった。その後のレースは、ギャップを広げることもできなかったし、オスカーがずっと迫ってきていたから、気を抜けなかったけど、うまくマネジメントできたレースだったと思う。Q:今日のように、長時間にわたってオスカーとホイール・トゥ・ホイールで戦ったのは初めてだと思うけど、彼について新たに分かったことはあった?ノリス:いや、特にはないよ。僕たちはすでにいくつかのバトルを経験しているしね。確かに、今日のように長く続いたことはなかったかもしれないけど、お互いがどんなスタイルでレースするかは理解していた。僕たちはハードに、でもフェアに戦いたいと思っている。それはお互いに共有している価値観だよ。もちろん、モントリオールでの件は水に流す必要があったし、僕自身もう過去のこととして受け入れている。あれは起きてほしくなかったことだけど、今日はちゃんとしたバトルができて良かった。限界まで攻める場面もあったけど、アンドレア(ステラ)やピットウォールが冷や汗をかくようなことはなか...
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