2023年 F1オーストラリアGPの決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。ピレリは、第3戦の舞台となるアルバート・パーク・サーキットにC2(ハード)、C3(ミディアム)、C4(ソフト)というコンパンドをノミネートしている。決勝がドライな場合、2種類のコンパンドを使うことが義務付けられる。
F1オーストラリアGPでは、1ストップ戦略が理論上では最速となる。これまで収集したシミュレーションデータに基づくと、ミディアムでスタートし、17~23周目にハードに変更するのが最速。やや遅いのは、ソフトでスタートし、15周目から21周目の間にハードに変更する方法だ。3つのコンパウンドを使い分ける2ストッパーも可能だが、1ストッパーほど速くはない。その場合、ソフトでスタートし、10周目から15周目にかけてハードに切り替え、38周目から45周目にかけてミディアムに切り替えて最後の走りをするのが最速の選択となる。昨年とは異なり、今週末は最も柔らかいタイヤ(2022年のC5ではなくC4)がレース戦略上重要な役割を果たすだろう。マリオ・イゾラ(ピレリ モータースポーツディレクター)「今日は特に激しい土曜日だった。昨日の雨の影響で、各チームはロングランによるタイヤデータの収集ができなかったため、今日のFP3では、予選の準備とフル燃料でのロングランという2つの仕事があった。2日間を振り返ってみると、3種類のコンパウンドは期待通りのパフォーマンスを発揮している。ソフトとミディアムは、気温が低くまだ擦られていないサーキットで少しグレイニングが見られたが、ハードは非常に安定しており、他の2つのコンパウンドとそれほど変わらないパフォーマンスであることが示された。予選中は雨の心配があったが、Q3で数回降った以外は、すべてドライタイヤで走行した。フェルスタッペンの最終走行を除けば、2番手から7番手までがコンマ4秒差という僅差。ミディアム/ハードが理論上最速で、ソフト/ハードがやや遅いということで、ワンストッパーが最適な戦略であることに変わりはない。このことは、昨年に比べて戦略の幅が広がり、今年からC4を導入することを決定したことの妥当性を示している。2022年以降、パフォーマンスがどれだけ進化しているかは明らかで、最新世代のクルマはここで1秒半近くも速い。フェルスタッペンのポールタイムは、昨年のシャルル・ルクレールの同タイムより1.1秒速かったが、これは今週末のオーストラリアでは最もソフトなオプションであるC4より約0.4秒速い最も柔らかいC5コンパウンドで出したものだ」
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