2026年F1シーズンに向けて船出したアストンマーティン・ホンダF1だが、バーレーンテストでは苦しい現実に直面した。だが、元F1テクニカル責任者のゲイリー・アンダーソンは、この苦境を乗り越えられると断言している。アンダーソンは、ホンダが今回のテストで受けた衝撃こそが再起の原動力になるとし、さくらの組織力を高く評価した。
アンダーソンはザ・レースに寄稿し、次のように述べた。「アストンマーティンにとって、問題は私が経験したものとそれほど変わらない。サーキット上のマシンは良く見えないし、ドライバーは無線や舞台裏であらゆることに不満を述べているが、主に指摘しているのはドライビングやハンドリングの問題だ」「テスト終盤、アウトラップとインラップを数回こなすだけに制限されたあの本当に悪い一日を経験するまでは、ホンダは改善はすぐそこにあると考えていたはずだ」「マクラーレンと抱えていた問題、特に2015年と2017年の状況についても同じことが言えるだろう」「ホンダが動き出せば、必要な手を打つスピードと実行力において、これ以上のパワーユニットメーカーは存在しない」「必要なのは尻を叩く一撃だ。そして私は、さくらの全員が今まさにそれを受けたと思う」アストンマーティンは2021年末にF1から撤退したホンダと独占パワーユニット契約を結び、2026年の新レギュレーション下で再出発を切った。さらにエイドリアン・ニューウェイが設計するAMR26への期待も重なり、開幕前から大きな注目を集めていた。しかし、これまでメルセデス製パワーユニットのカスタマーだった体制から、自社製ギアボックスなど主要コンポーネントを内製化する新たな挑戦に直面。加えてホンダ側のエンジン面での課題も重なり、前途は楽観できない状況だ。ランス・ストロールは「4秒の改善が必要だ」と率直に語っており、現状ではキャデラックやアウディといった新規参入勢に近い位置にいる可能性も示唆されている。それでもアンダーソンは、かつてミュージェン・ホンダ名義でジョーダンにエンジンを供給していた時代の経験を踏まえ、ホンダの組織文化を信頼している。一度本気で動き出せば、ホンダほど迅速に立て直すメーカーはない――。バーレーンでの“衝撃”が、アストンマーティン・ホンダF1復活への第一歩になるかどうかが注目される。
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