ゼネラルモーターズは、アンドレッティ・キャデラックとしてFIA(国際自動車連盟)が開始した新規参戦F1チームの申請プロセスに「熱心に対応に取り組んでいる」ことを認めた。FIAは「F1参入に真剣な意思を持つ企業」を対象とした新規参入F1チームの申請プロセスを正式に開始した。
先月、FIA会長のモハメド・ビン・スライエムによって初めて発表されたこの新しいプロセスは、FOM(フォーミュラ・ワンマネジメント)も発言権を持ち、新規参入F1チームが乗り越えなければならない2つのハードルのうちの1つを形成する。アンドレッティがゼネラル・モーターズと新たなパートナーシップを結び、アンドレッティ・キャデラックとして活動することを発表した後、FIAはチームが申請を進めるために8つのポイントを設定した。アンドレッティはFIAと緊密に連携しており、モハメド・ビン・スライエムもたびたび参戦を支持している。FIAの今回の動きを受けて、ゼネラルモーターズの広報担当者は彼らが「熱心に対応に取り組んでいる」ことを確認し、彼らの参戦が「世界中のF1レースへの熱意を高める」と考えていると述べた。「FIAはF1グリッド拡大の評価において、非常に勤勉で、透明性があり、公正である」とゼネラルモーターズの広報担当者はPlanetF1に述べた。「エクスプレッション・オブ・インタレストの発表に伴い、我々は鋭意対応中だ」「GMとアンドレッティの深いレースコンピテンシーが、アメリカらしいチームを形成し、世界中のF1レースへの熱狂を高めると強く感じている」8つの基準の中には「FIAは、候補者がチャンピオンシップにもたらすであろう価値について、その評判と誠実さの考慮を含む評価を行う」という項目がある。この点がアンドレッティ・キャデラックのF1参入に対するこれまでの難点となっており、既存の10チームはこのアメリカ企業の参入によって、新たにもたらされる資金よりも自分たちの利益が希薄化するのではないかと考えている。アンドレッティ・キャデラックは、重要な成長市場であるアメリカでのチームとしての地位を確立しようとしており、チームをアメリカから、サテライト拠点をイギリスに置いて運営することを確認している。アンドレッティ・キャデラックがFIAに証明しなければならないその他の基準としては、チームの技術力とリソース、十分な資金を調達し維持する能力、自動車および/またはモータースポーツ部門におけるチームの経験と能力などがある。ゼネラルモーターズのライバルであるフォードは、レッドブルとともに2026年にF1に復帰することを華々しく発表してアメリカの自動車メーカーとしての話題をかっさらった。