アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、F1第14戦ハンガリーGP予選で15番手に終わり、Q2で敗退した。フリー走行ではトップ10圏内の速さを見せていたが、タイヤの加熱とグリップ低下に苦しみ、本来の力を発揮できなかった。Q1では安定した走りで通過を果たしたが、Q2では2度目のアタックでリアのグリップを失いタイムが伸びず、Q3進出を逃した。FP2で見せたロングランの好調を武器に、決勝での巻き返しを狙う。
「今週末はクルマへの自信も走りの感触も良かったから、Q2で終わってしまったのは本当に悔しい」とアントネッリは語った。「Q1は問題なかったけど、Q2ではラストラップに向けて最終コーナーを抜けた時点で、リアのグリップが明らかに前より弱くなっていた。ラップの途中でさらに悪化していって、たぶんタイヤの温度が高すぎたんだと思う。僕たちにはQ3に行けるだけの速さがあったと思うから、今日はそこが一番残念だった」「明日は何が起こるか分からないし、天気も不安定そうだから、チャンスを逃さないように攻めていく。ロングランのフィーリングは良かったから、ポイントは十分狙えると思う」チーム代表のトト・ヴォルフも、アントネッリの週末の成長とQ2敗退の背景について言及した。「キミは今週末、練習から予選にかけて着実に自信を深めていた。今日の結果には当然悔しさが残るが、彼が見せた進化には非常に満足している」とヴォルフは語った。「Q2ではタイヤの扱いが難しかった。彼は最後のアタックに向けてしっかり準備していたが、温度の入り方がピークを超えてしまい、グリップが維持できなかった。とはいえ、FP2のレースペースは非常に良好だったので、明日の決勝では十分に巻き返せるはずだ。チームとして彼を全力でサポートしていく」Q:最終ラップではすべてを出し切ったように見えましたが、どこでマシンのフィーリングが崩れてしまったのでしょうか?アンドレア・キミ・アントネッリ:最終ラップはリヤのグリップがまったくなくて、ターン1から大きくスライドしてた。そこからラップ全体がどんどん悪化していった感じで、正直どう言えばいいか分からない。自信はあったし、手応えも良かっただけに、またしても僕たちのほうに流れが来なかったのは本当に悔しい。Q:とはいえ週末を通してはマシンに対する自信もあったようですが、その感触を明日につなげられそうですか?アンドレア・キミ・アントネッリ:間違いなく、クルマは良くなっていて、自信を持って走れていたのはよかった。だからこそ、今日の結果は本当に悔しい。確実にペースはあったのに、それを発揮できなかったのは残念だよ。
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